青大将は殆んど先祖
《お伺い》氏神様にお参りに行ったら大きな、青大将が真ん中におりました。青大将だから何か意味があると思い、そのまま、祝詞を奏げましたが、その後霊憑りがあり、お知らせで、邪神に追われて社に入ったので、苦しいから祀ってくれ――お供えして祀ってくれと言う事であり、氏神様と青龍様を祀っておりますが、青龍様と言うのは、何で御座いましょうか。
《御垂示》先祖です。氏神です。青大将は殆んど先祖ですからね。先祖が龍神に落ちるんだからね。だから、先祖としての扱いをしなければならない。ですから、青大将は生米(なまごめ)が良いですからね。これが一番好きだ。生米と水と塩を供(あ)げてやると良い。自分は別にお祀りしてくれと言うんでしょう。だから大先祖だ。一番威張っている。
銀杏は普通の木と別なんだ
《お伺い》三十人ばかりが共同で持っている山があり、そこに観音さんのお堂があり、一丈五尺位の銀杏もあります。今度それを切って、お宮の修理に使いたいと思いますが、いかがで御座いましょうか。
《御垂示》いけない。銀杏は絶対に切ってはいけない。祟りますよ。銀杏は普通の木と別なんだ。銀杏には必ず霊が憑っている。相当な霊が憑っているからね。
《お伺い》二尺位の木ですが、切って仏像――薬師如来を作って納めましたが、別に差し支えありませんでした。
《御垂示》随分乱暴だな。直径はどの位です。
《お伺い》七、八寸から一尺位です。
《御垂示》仏像を造ったから未だ良かったが、さもなければ祟りますよ。何時頃ですか。
《お伺い》三年程前で御座います。
《御垂示》何もなかったら承知したんですね。
《お伺い》神仏の社のは切ってはいけないのですか。
《御垂示》いけないです。絶対にいけないです。むしろ七五三(しめ)縄を張って、入らない様にした方が良い。
鬼門の金神
《お伺い》金神を、小さいお宮をつくって、鬼門に祀っておりますが、宜敷いでしょうか。
《御垂示》そのままで良いです。鬼門の金神なら差し支えないからね。