*天国建設と邪神 御教え集3号 昭和二十六年十月一日⑤

(御論文「邪神と言うもの」のあとの御教)

今も読んだ通り――邪神ですね。邪神も昔は、戦争だとか――殺伐な事をやらせたが、今は邪神も頭脳的になって――これをすれば社会人類の為だ、と言う様に、巧妙な理屈をつける。ですから、巧妙な言い方だと思って――一生懸命やるんですが、こう言う事が良い事と思うから根強い――非常に力があるんですね。だから、その害毒は非常に大きくなる。これが最も怖い。医学ですね。医学もそれなんです。医学と言うものは、邪神がつくったものです。そうして、邪神と言うものは、根本は、世の中を自分のものにしようと言う深い計画なんです。そして、一番厄介なのは、本当の――正しい神様を無視する様に思わせる。これが一番、邪神の狙い所です。それですから、病気に罹るや、神様にお願いしたり、祈ったりすると言う事がない。一番怖いんですから、これをなくしなければならない。医学と言うものをつくったのは、つまり神様なんか拝まなくても、薬とか機械で病気は治ると言う事を思い込ませようとして、今迄色々な方法をやった。それにすっかり瞞(だま)された。段々それに瞞まされ切ってしまって――偉い人達の心の底まで浸透してしまった。それで、色々――唯物的方法で病気が治る様に見せ掛けるんです。注射したり、色んな事をすると、ちょっとは良いですからね。これを良いと思わせて――信用させていく。そうして、変な事があると新聞にデカデカと書き、やれ死人の目を取って、やると――盲が治るとか、この薬でこの病気が解決する。と、書くがこの瞞し方と言うのは、実に上手いものです。私は邪神の方の瞞し方を、始終興味をもって見てますが、ところが一般人はそれを知らないから有難がっているんですね。よく新聞なんかに、新しい薬が出ると、これで結核は解決すると書いているが、じゃーそんな事を言っても、結核は増えるばかりで、反って症状が悪い。そうして、結核は早期診断が一番良い――早期診断に限ると言うので、健康診断をして、ちょっと胸にレントゲンをやり、写真に曇りでも写ると、いよいよ結核の症状だと言って、段々本物に仕立てる。こう言うものは良く考えてやっている。それを、私が打ち破るんです。それをやっている。ですから、神様と悪魔の闘いなんです。ここにある曇りと言うのは、痰が一時的に停滞したんです。それが曇りになる。それを出さない様にする。浄化停止ですね。停滞すると、そこに固まりができて、ちょうど結核と思われるに都合の良い様に拵えて、安静とかが良いとしてやって、段々人間を弱らせていく。それに引っ掛っているのが沢山あります。近代のイギリス人やフランス人がそうです。高度の文明国と言うが、今日をただ安易にしているだけで、戦争なんか、非常に恐れている。それだけの気力がなくなっているんですね。ですから、近代のイギリス等は正邪の観念はあるけれども、それを現わす事ができない。大体、中共政府に対して、イギリスは承認しようとしたが、私は呆れてしまった。そこにいくと、流石に米国は力が残っている。人の国を侵略して、一年か二年経っていないうちに承認するなんて、つまり泥棒を国会議員に推薦する様なものです。そんな事をすると、世界と言うのは、強い者勝ちになる。力のある者が侵略すると言う事になりますからね。神様が米国をそんな風にしているんですが、それだけの威力があると言う事は結構です。イギリス、フランスは魂の抜けた人間みたいです。と言うのは、医学によって段々人間を弱らせたんです。そうして、文明国の人間が弱ったところをソ連がやっつけちゃうと言う――そう言う計画ですからね。そこで、米国もイギリスみたいに魂が抜けた様になると、もうソ連の思う通りです。世界は、要するに共産化してしまう事になるんですから、実に困る。その一歩手前に来ているんです。

 そうして、一番根本は種痘です。一番――世界的に種痘が後れたのはソ連ですからね。近年やっと種痘を始めた様ですが、それも、どの程度か分からない。種痘をしていない国程強いですからね。毒の排除を止(と)めて――結核なんかもそうです。そう言う様な具合にして、邪神は非常に巧妙な手段をもってやっているんです。近代医学は邪神がつくって、邪神が経営していると思っていれば間違いない。そこで、それを目覚めさせるべく神様が私を使ってやっているんです。その意味によって今『文明の創造』を書いているんです。これは来年あたりできる心算(つも)りですが、そうしたら、英文に訳して世界に頒布する。先ず、世界の識者の目を醒ます。そうして、段々浄霊なんかも世界中の人間がやる様になります。それではじめて人類は根本的に救われる訳です。

 しかし、そうは言うものの、邪神が全然悪いものではない。やっぱり、今迄は必要だった。と言うのは邪神がそう言う具合にしないと、物質文化はこう言う風には発達しなかった。発達させるには邪神がそうしなければならない。話が長くなるから、この位にして――これは今に段々書きますが、そんな様な具合で――結局世界を支配している主の神様が、悪をつくり、邪神をつくり、善をつくり、正神にそれを食い止めさせたりして、段々理想世界の下拵えができたんですね。大体、下拵えはできたんです。今度は、邪神が本当に改心して良くなれば、世界中が五六七の世になるんですからね。今、その目前に来ている。そうでしょう――二大勢力が戦争すれば、どっちかが勝つから、もう戦争を起す種が見えなくなりますね。ですから、今は世界の転換期であって、その転換期にメシヤ教が出て大きな審判と、審判後の出発ですね――建替え、建直し――破壊と創造ですね。『文明の創造』と言うのは、破壊後の建設のプログラムなんです。建設の日の設計書なんですから、どうしても必要なんです。ですから、既成宗教の様に、ただ御利益や――そう言うもので、個人々々を救うと言う事も結構ですが、それ以外に、そう言う大きな経綸もある。それを知らなければいけない。

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