（お 伺 い） 昭和二十四年四月入信のＳ・Y（五十六歳）と申しますが、約十七年前より左耳下に小さな瘤ができ、それが次第々々に大きくなり、入信当時は五、六歳の子供の握り拳程になっておりました。処が御浄霊を約半年ばかり続けました頃より二、三カ月間に急に大きくなり、ちょうど左頬から耳の後にかけて拳を二つくっつけた様になりました。その間御浄霊は続けておりましたが、昨年末より今迄骨の様に堅かった瘤も段々赤く腫れてまいり、本年一月先端より排膿し始め、約半年余り排膿致しておりますが、一時少し小さくなった様でしたが、また大きくなって来た様です。本年一月頃より痛み出し夜も充分寝られない日が時々御座居ます。現在排膿している個所も一部分軟らかくなっていますが、赤く腫れている個所も先端より約半分位です。その個所には動脈が表面に出ています。本年一月排膿前激痛に堪え兼ね医師に相談致しました処、この瘤は動脈を取巻いてできている故、手術の方法がなく、またこのままなれば生命に迄及ぶと申したそうで御座います。
本人は若い時より余り大病もせず、従って薬剤も余り使用していない由。ただ十年程前神経痛にて約二年余り左腕に「やいと」を続けた事が御座います。
右の浄化は霊的に関係が御座いましょうか。また御浄霊個所は現在患部並びに後頭部、延髄部等致しておりますが、それでよろしゅう御座いましょうか。謹んで御伺い申し上げます。
なお御屏風観音様は本年四月御奉斎致しました。
〔御 垂 示〕
ははあ、これはね、薬毒ですがね。薬毒は三十年でも五十年でもちっとも変わりませんからね。これはここ（頚部）に固まって溶けて出るんです。別に難しい点はないんです。あんまり圧迫や——熱が出て体が衰弱すると楽観できないが、衰弱さえしなければ、必ず治ります。それから御浄霊の個所はここ（頚部）から行きますからね。それから肩から行きますからね。ここ（頚部）と肩をやる——こっちの方をやると、こつち（耳の後）の方が柔かくなりますからね。こっちから押されるから外に出る。これも気長にやれば治るはずですがね。しかし、原因はやっぱり薬毒ですよ。それからね、兵隊に行った人で、よくこういう事がある。外地に行く場合、色んな注射をするからね。南洋に行った人は、こんなに（前頭部）腫れる事がある。顔が腫れ上っちゃう。こういうのは二、三日放って置くと穴があいて治ってしまう。そういうのは知っておくと良いですね。