（お 伺 い） 私の妻は九月九、十、十一日と毎晩十二時頃より急に結核的症状を起し、いかに浄霊しても余り効果なく、夜の明けると共に平常に戻りました。特に十一日のごときは喉頭結核的症状となり、何回も息が止まるかと思った事もありました。その時ふと頭に浮かんだ事は『明日の医術』第三篇中に明主様の奥様が、突然結核症状となられ、結局霊的であったとの事、早速夜が明けてから妻を調べて見ましたが、中々口がきけません。奉仕者中に霊媒的素質のある者がおりますので、その者に呼び出して見ましたところ、やはり霊的にて、妻の三才の時、実母が他家に再婚して、その家で喉頭結核で死亡している事が分かりました。霊の希望としては、他家に再婚している関係上、妻の実家の祖霊の中に入れぬ為、祖霊様にお願いして欲しいとの事でした。早速紙片に俗名を書き大光明如来様に御守護をお願し、仏壇に入れて御供え物をし、善言賛詞、御賛歌を奏げて祖霊さんにお願いしましたところ、早速御礼に出て、今日ただいま離れると申しました。すると家内もケロリとして平常になりました。右の場合、霊的と感じたら霊媒等を使って呼出す事は宜しい事でしょうか。また、気がつかずにいた場合はいかなる結果になりましょうか。なお当時出る痰は憑依霊の曇りの物質化でしょうか。本人のも出るものでしょうか。
〔御 垂 示〕
良かったですね。これは霊媒を使っても構いません。結構です。霊媒でも悪いんじゃない。良い事ができれば結構です。この霊が早く救われますからね。そうすると、霊媒は良い事をした事になる。ものは使い様ですね。悪い事に使えば悪いし、良い事に使えば良いんです。霊媒がいないで霊的と思った時には「私がいった事が合っていれば、首を縦に振って、違っていたら横に振って下さい」という。そうすれば、口のきけない霊でも、それだけはできるはずです。あなたは女ですか、男ですかと聞く。また最近亡くなったのですか、古い時にかという。またそれなら何年前ですか、というと、大体見当がつきます。
この質問のははっきりしてます。肺病で死んだので――祀って貰いたいとすると、何処に祀ったら良いかと、段々やっていると分かる。これは幸いに霊媒がいたから良かった。病人の当人の状態になるんです。痰は憑霊の曇りです。だから憑霊も救われますからね。しかし、痰は沢山あるから、少し位出ても大した事はない。その人の痰もいくらか出るが大した事はない。こういうのはお医者にかかると、分からないから散々やられて、霊の方も離れないですね。分からせるのが目的ですからね。処が、霊はこれは駄目だ――どうも分からないという事が分かると、ある程度離れますが、肉体はもう駄目です。その身体を医者が結核の二期とか三期とかになっているから、安静にしなければならない――注射をしなければならないという。霊が離れても、医者につかまった以上死ぬ迄やられる。これが恐いですね。霊的に救われるとたいしたものです。霊が憑ると急激に重症になります。霊は死ぬ程の重症ですからね。同じ苦しみになる。ふだん達者で居ても、急に悪くなって、間もなく死ぬというのがあります。こういうのが多いです。
＊憑依霊への聞き方 御教え集２号 昭和二十六年九月十八日
