*お詫び 御教え集2号 昭和二十六年九月十八日

(お 伺 い) 私の家は長野県H郡S町で御座います。村でも芝切りと言われる位に古い家で、八幡様を氏神(うじがみ)として代々祀られておりましたが、今から四代前のおじい様が、道楽の為に田畑を売り、ついに氏神様迄人手に渡してしまいました。それから昭和二十三年二月四日に祖母が半身中風となり、いまだに治らないのに、また母が十月十五日頃より腹膜となり、二、三の医師に見て貰っておりますうちに、大光明如来様の御神徳を知り、八月一日よりお縋り致して、私は入信させて頂きました。御屏風観音様も御奉斎させて頂きました。御蔭をもちまして、毎日少くないながらも排便はありますが、お腹が膨くれて少しも変わりなく苦しんでおります。また咽喉元に指先大位の固結ができ、どうしても流動物以外は通りません。霊的に何か御座いましょうか。御教示御願い申し上げます。

〔御 垂 示〕
半身中風というのはない。中風は半身なんですからね。これも霊的ですね。氏神様を人手に渡したのは悪いですね。氏神というのは、ここの先祖――祖先ですからね。氏神と産土は違いますね。先に書いたが、氏神というのは大祖先ですからね。ですから、産土に昇格したんだから縁が切れてますからね。良くお詫びして、御先祖様を――仏様はあるんでしょうね。ないんですか。

(お 伺 い)御座います。

〔御 垂 示〕宗旨は。

(お 伺 い)分かりません。

〔御 垂 示〕分かりませんじゃしょうがない。肝腎な事です。
     先祖代々の位牌は。

(お 伺 い)祀ってあります。

〔御 垂 示〕お詫びだね。今迄間違っていた事を許して貰いたいと、良くお詫びをするんだ。そうなったら、どうする事もできないから、良く光明如来様にお願いして、間違った事を心から悔い改めたから、祖霊さんに承知する様にお願いしたいといえば――良くお願いすれば、それでいいです。
光明如来様は。

(お 伺 い)未だで御座います。

〔御 垂 示〕早速お祀りして、そうすれば良くなります。

(お 伺 い)その場合、祖先の位牌にお詫びするので御座いましょうか。

〔御 垂 示〕そうです。

(お 伺 い)氏神様の方には。

〔御 垂 示〕氏神様の方ももちろんです。

(お 伺 い)人手に渡したのですが、家が本家で、家だけがその中に入ってお祀りしております。氏神の仲間に、

〔御 垂 示〕それだけでは他の人と同じだ。あなたの家は祖先だから特別だ。あなたの方で、その土地を買う様になります。手に入る様になります。そうなるべきものです。急じゃないですが、段々にです。そういう事は割合肝腎な事ですよ。氏神には月に一度ずつお参りに行けば良い。お産日といって、月に何日とあるでしょう。知っているでしょう。知らないですか。毎年お祭りはありますが、お産日という日が必ずありますから、毎月お参りするんです。普通の人でも、月に一度ずつお参りするのは結構です。私も大森にいる時行ったが、産土神は色んな事をやってくれているんですからね。そのお礼に行くのが本当です。

タイトルとURLをコピーしました