地上天国箱根
それから地上天国ですけれども、箱根の方はこの夏迄に大体完成する積りです。それで、神仙郷の完成と美術館の開館式と、日光殿が拡がりましたからね。日光殿は今迄の倍以上収容出来るんですからね。二千人以上は優に収容出来ますからね。それも一時的で、又狭くなるに決ってますから之からお話しますけれども、大体六月十五日に、そう言った様な式だとか、お祝いだとか、そんな様な事をやる予定ですがね。で、美術館の方も、それ迄にちゃんと出来る様に今やってます。で、つい数日前に美術館に行って見ましたが、実に思ったよりも具合が良く出来ました。で、色々種類がありますからね。他の美術館と違って、凡ゆる方面に亘ってますから、そうして多く飾る物と少なくて良い物とありますからね。多く飾る物は拡い所でね。それから又、光線の具合とか陳列の具合なんて言うのは、出来る丈理想的にしょうと思う。どっちかと言うと、美術館の飾り方の見本として見せ様と思ってます。中々普通、人間的には苦心したと言いたいんですが、別に何んにも苦心はしやしない。私には、行けば直ぐ解るんですがね。それでやり方なんかも余程今迄の行やり方と違って――譬えて言えば、掛物なんかにしても、床の間と同じ様に砂壁にして、天井迄砂壁にして、鴨居を檜の一寸五分の幅に通して、その裏に螢光燈をずっと引くんです。そうして、鴨居はラワンと言う良い木でして、下は床の間の様に高麗縁の茣蓙を敷いて、鴨居なんかも割合低くしてね。何処迄も床と言う感じを出します。それから、色んな工芸品ですね。そう言う――皿だとか蒔絵物だとか花生けだとか、そんな物も――高さと色んな置き方ですね。そう言う事も、目を上げたり首の痛くなる様な、そんなやり方はしない。丁度目と合わせて、良く見える様に――まあ遺憾なくやる積りですがね。それからビロードを張りますからね。今染めにやってます、それから、木とか塗りの色とか中々細心の注意をしてやる積りです。ですから、一つの、そう言う――美術館と言うよりか美術館芸術ですね。装飾芸術とでも言いますかね。そう言った様にやる積りです。評判になると、見物人が非常に来るだろうと思ってます。そう言う設備をやってます。それから、箱根の神仙郷がこの夏出来ると、大体神仙郷と言うのは地上天国の模型ですから、宗教的本山と言う意味はないんです。日光殿なんて言うのは、間に合せに、ああ言う様にしたんです。いずれ本山を造らなければならない。それはケーブルを越して半町許り行くと、左側にツツジ畑を作っている処があるが、あそこです。丁度ホーロクを伏せた様になっていて、地形が実に良いんです。強羅では一番良いんです。神仙郷より良いんです。それで、両側に谷川があって、相当長い橋を掛ける事になりますがね。その間が穏かな山になっている。之は岩や何かないから、平にするのは簡単なのですね。ですから神仙郷が出来ると、直ぐにそっちの地形――敷地を作る段取りになるんですがね。それも四、五年前から計画して、土地も安く手に入れて、最初七千坪買った。今あそこが観光地の中心みたいになりまして高くなりましたね。それから、その下の方も去年五千坪買いました。一段下りた、右手の方ですね。其処は将来宿舎を作ろうと思ってね。宿屋で泊らなくて、其処で泊れる様に――会別にでもしてね。そうして、何軒も作る積りです。之は天理教でやってますが、之は天理教の真似する訳ですが、良いものは真似した方が良いですからね。そこに、敷地が丁度五千坪位出来ましょう。それで後から横にかけて杉林になってますからね。其処の真ん中に白亜の殿堂を造る積りです。外観も非常に良いと思いますね。其処は全部椅子にして一万人入ると思うんです。で、廻りも敷地が広いですからね。どうやら二、三万人位入れる事になるね。一万人と言ったら日本一ですよ。今迄一番大きいのが、浅草の国際劇場で、五千人ですからね。あそこに行って見ると、随分大きいですからね。後の方は眼鏡でなければ見えない位ですからね。一万人と言えば随分大きな訳ですね。この建築も大体頭の中に出来てますがね。又、熱海のメシヤ会館とは違う様式です。そうして、そこに行くのに、神仙郷からとすると、ケーブルが邪魔になるんですね。ケーブルを渡るのが大変なんです。今度ケーブルの下をトンネルにして行くと言う様にする積りです。それに就ても、丁度――公園の角――こっちが神仙郷の角、こっちが渋井さんで、この角が以前『光』新聞の時代に三尋木さんが住んで居た所ですね。その一角ですね。公園の角――そこが低い所になっている。どうせ美術館が出来ると外人なんか来ますが、自動車の置場がなければならない。四百坪許りあるんですが、それは会社の地所です。登山会社の土地です。寄付しろと言った処が、どうも寄付する事は出来ないので、お貸しすると言う事になって――こっちは、借りれば尚良いから――そこはトンネルの土で埋まる事になる。中々旨い事を神様は――と、感心します。それで、角の所の宿舎みたいな所がありますが、あれも今の埋めた所に――後の方に移築して、そこは又、何処かの会の宿舎になるでしょう。そこで美術館の切符売場は、一寸上った所に作って、今ある宿舎に待合所を作る。やっぱり、美術館と言うのは落着いて見なければならない、後々押されては落着いて見れないから、人員を計ってね。で二、三百人位掛けられる様な休憩所を作って、休んで、それから橋を渡って見に行くと言う様な方法にする積りです。そんな訳で、神仙郷の茶室の、公園に面した広い所ですね。あそこの土工をやってますが、極く穏かな、幾らか斜面になった広場ですが、可成り広い――其処に、モミジを植える積りです。其処からモミジを美術館の横手の谷の方迄両側に植えて、全部でモミジが三百六十本ですね。そうして、モミジの広場は、考えた末全部苔の――去年京都の苔寺を見た時、ああこう言うものを拵え様と、一寸思った。丁度あそこが良い。それにモミジの枝が沢山繁ると、余り日が当らないで――北だからジメジメしている。苔は種類を混ぜる程面白いです。苔寺は三十幾種類とか言ってましたが、あれよりもっと多くしてね。だから信者さんで、近所で或いは自分の家の庭でも良いが、苔のある人は持って来て貰いたい。それは、この夏か或いは早くて入梅頃か、或いは秋になるか、それは植木屋の都合で分かりませんがね。あそこは随分広い所ですからね。全部、信者さんの苔の喜捨で埋めちゃいます。紅葉すると、下が青でいくと言う対照は面白いと思う。そう言う風に、あそこをする積りです。モミジも全部紅葉する、下枝の張った様なのを探させたら、この間行った時三百本買ったと言うんです。前からあるのが五、六十本で、やっぱり三百六十本ですね。神様はそう言う勘定にするんですよ。未だ計画がありますがね。時間がたんとないから、その位にして。
地上天国熱海
熱海は、之は誰方もチョイチョイ見ているでしょうがね。今ツツジ山ですね。あそこがもう直き出来上りますが、あれが面白いので、最初二千本植える積りだったんです。足りないと言うんで、先からあそこに植えてあったツツジが六百本ありますが、それを入れても、それでも足りない。それで千本買う事にした。丁度三千六百本になるんです。やっぱりミロクですね。それで、三千六百本でなくちゃいけないと言う事が分かる。梅が足りないと言うんで、この間聞いたら、二百五十本植えて足りないので、百本この暮に植えるんですね。之も、何んだ彼んだと、三百六十本ですね。それで会館の方は早くてこの夏、遅くも秋迄に掛る積りですがね。之は、絵図を引かした処が、椅子席が二千人は入れる事になるんですがね。で、廻りの方の廊下に立って、千人位ですね。結局三千人は収容出来るんです。それで、その外側にコンクリートの六尺の――其処に立ったりして、結局五千人位は何んとかなるんですね。それで外の一間の廻廊ですね。廻廊の敲のところ――其処はやっぱり廂がなくちゃいけないので、硝子の廂をする。丁度鍵の手にして四十間位硝子の天井になる。それが一間の廻廊で、九尺の硝子で――網硝子ですが、それをずっとやろうと思う。処々には鉄の丸い柱で支えをする。で、玄関の上は三間四方位で、硝子の天井にしょうと思う。出来る丈光線が入るようにする。そう言うものは大体出来てますからね。この間技師が――外観ですが、図面を画いて来たんですが、どうも私が思うのと違うんで、色々説明したが、やっぱり普通――建築家の頭としてはそう言う風に画くんです。現代建築家としてはね。私は違うんですよ。どうもはっきり解らないらしいですね。で、先生画いて下さいと言うんです。よろしい、画くと言って、図面屋を呼んだ。でお気に入る迄幾度でも画き直しますからと言う約定で、今やってますがね。そんな訳で、それと会館と展望台ですね。展望台も、会館と一緒位に造る訳ですね。硝子の家なんて言うのはアメリカあたりでも随分出来てますが、今度拵える展望台は、まだ世界にない様ですね。最初、半円形だったが、あそこの敷地が増えた――拡がったんです。それで、今度小判形にしょうと思う。卵を半分に割った様なものにね。それで、曲線硝子をジュラルミンで継ぎ足してやる積りです。屋根は真平です。下を赤い絨毯で敷きつめ様と思う。そうすると、廻りの青いのと対照が良いですからね。まわりの木や草とね。その後の方は色んな、応接間とか会議室とか仕度部屋とか、そういったものを作って、その二階に展望台の小さいのをして――丁度お供えみたいなもので、そこを私の居間にしようと思う。そう言う設計です。それで、会館の方へはトンネルを作って、トンネルで行こうと思う。そうすると雨が降っても傘要らずですからね。まだ色んな計画がありますが、それは、之から着々として出来ていきます。熱海の美術館はこっちが一段落着いてからします。熱海の方は大規模な、それこそ世界にないと言うものを造る積りです。今度の箱根のは規模は小さいが、或る意味に於ては世界一ですよ。だから、随分外国に知れるだろうと思ってますね。将来色んな計画がありますが余りそんな事言うと、皆びっくりりしてね。これだけでも、一体金はどうするかと言うのが、信者さんの心配なんです。処が、どうするかと心配する様じゃ、地獄になっちゃうね。心配する様じや駄目ですよ。心配しなければ出来ないだろうと言うだろうが、ちゃんと神様は、何万年前から準備してますからね。
鉱山
之は私がやっている鉱山ですが――水上鉱山ですが――私は余り発表したくないんですが、いずれ知れる事ですからね。少し発表しちゃおうと思う。之はつい最近ですが、素晴しい鉱脈を当てたんですね。この鉱石を、この間神岡鉱山に持って行った処が、鉛、亜鉛、銅――この三種がとれる。見せた処が、日本一だと言うんです。それから監督局や方々に――話では本当にしないが、鉱物を見せるとびっくりりする。私も、今迄見た事がないが、こんな素晴しい物が――私は見た時に、びっくりりもしたが、そう驚かなかった。何も、神様がしているのに、この位の事はね。実は、阿部さんなんかも、お祭の時に此処に出して見せたいと言うが、多勢の人では、見られないですからね。この位で、七貫八百匁ありますからね。大きさを見たんでは、どうしても三貫位にしか見えない。この位で七貫八百匁でしょう。持とうと思っても、持上らないです。普通、鉱物は石の間に金(カネ)があるんです。処が之は、金(カネ)の間に処々に石がある。一寸想像がつかないですよ。私の見る処では、それより下にもっと良い処がある。もっと大きな処がね。今の処八寸許りの脈巾ですね。そんなどころでない、今に二尺三尺の金(カネ)の無垢みたいなものがある。それから、出し――輸送ですね、それも日本一便利ですよ。駅から三町程ある。駅から大きな声すると聞こえるかも知れないですね。山から駅迄索道引いて三分位で行ってしまう。三分かからないですね。一直線にずっと行っちやう。そうかと言って、今直ぐ売ると非常に安い。つけ込まれて安くされる。どうしても銅、鉛、亜鉛と分離しなければならない。それで、それ丈づつ売るんですね。そうすると本当の値段に売れるんです。今一緒の奴を売ると、どんなに誤魔化されても分からないんですからね。一時でなく、永久にやるのは、分析機械――選鉱機と言うんですが、それでやらなければならない。選鉱機も、前に拵えてある。予備してありますからね。それに色々足す物とか、試運転とか色々しなければならない。それで、来月一杯位と見てますがね。ですから結局二、三カ月後には、それから出て来ますから、それで、之から何んな物作っても心配しないで下さい。
けれども本当言うと、お金の御用と言うのは、罪穢をそれで減らしていくんですからね――神様にね。ですから、成可く信者にお金を上げさせたいんです――私の方はね。信者は浄まりますからね。だから、山からあんまり出ちやうと、信者からの寄附は、却って必要がなくなるからね。信者には却ってお気の毒なものですね。だからそうならない内に出来る丈早く、大いに罪を取った方が良いですね。どうも、明主様中々旨い事を言うと思うだろうが、もし嘘だったら、大変信用をなくしますからね。それは確かだから言うんですがね。
私は、その脈は大体何の位あると言う事は分かりますが、それは言いませんがね。あんまりびっくりりしてね。ポーツとして当分働けない様になる。四月一日から此処に飾りますからね。特別面会の人丈は見る事が出来ますよ。そんな様な、私が不断から大きな事を言うけれども、それは著々として実現していきますから、それを絶対に信じて貰えば良いですね。そうすると、その人の腹も大きくなります。どうも、信者さんの考え方と言うのは、どうも小乗的になり易くていけないですね。ですから大乗――と言っても、範囲がなくちゃ、之もいけない。ちゃんと――範囲、言動と言う事はキチツとして――世界人類を救うんですからね。いずれ世界に地上天国と言うのは出来ます。之はヨーロッパ――アジアに出来るんです。丁度、日本で言えば箱根ですね。之らは世界中の人達が拵える事になりますから、大きなものです。今やっているのは見本なんですからね。之だって、びっくりりしますから、世界中に造ると気絶しますからね。
それから、お祭中は浄霊しない積りだったが、それを当てにして、それを懇望する人が多いので大まけにまけて、何時もの倍位時間をやろうと思ってます。二十分位と思ってます。