*八大龍王/兇党界(御光話録1号 昭和23年10月28日③)

八大龍王について

《お伺い》八大龍王について

(一)特に龍神になられ日本近海に封じられた御因縁、

(二)現在のお働き、

(三)「八人男やたりを唯一柱の神御霊かむみたまとならせ此土に伊都能売神いずのめのかみ」との御讃歌の意味、

(四)鳴戸海峡にもどなたか御鎮おしずまりだったのでしょうか。

《御垂示》八大龍王は日本の神ですから、日本の近海に鎮まっていて時を待った。この時仏になろうとしてインドへ行ったが、仏のお働きは具合が悪いので仏滅まで待てというわけで日本に帰って来て鎮まった。これは本当ですよ、ほかのことでも立証出来ます。現在は人間として働いてます。ほとんどみな観音教団に入っていますよ。「八人男と女」は本当は九柱で九大龍王です。その中の一柱が伊都能売大神です。この神様は私と深い因縁があり常に私を守護してくれています。昔これが私にかかりいろいろなことを知らせてくれました。この金龍は琵琶湖に潜んでおり、また富士山の二合目、久須志神社の神です。やはり霊にも霊と体があり霊は富士山の木花咲耶姫尊このはなさくやひめのみことで体は琵琶湖におり、昭和四年四月二十一日にここを出て天に昇られたが、その時は大暴風雨で漁船が四十七隻沈んだそうでこれは当時の新聞に出たことです。それから殊に鳴戸に鎮まった神はありません。海の神は「金刀比羅和気命ことひらわけのみこと」と言って海を守護しておられる。これが「金比羅こんぴら様」です。

《お伺い》木花このはな兄花このはなとはどのように違うのでしょうか?

《御垂示》花でいえば木花きのはなは桜で兄花あにのはなは梅です。どちらも観音様ですが、木花は仏界の観音様で、兄花は神界の観音様です。梅は春になると一番先に花が咲くでしょう、だから兄です。普通は花といえば桜を意味しますね。

兇党界

《お伺い》兇党界は神漏岐かむろぎ神漏美かむろみ尊が現われ給うて善悪が生じてからできたのでしょうか。また主神の御目から見た兇党界存在の意義は何でしょうか。さらに「五六七の御代」になった場合には正神に服するのでしょうか?

《御垂示》これは違うんですよ。神様を霊と体に分けると、善悪によれば霊が善、体が悪、男女では霊が男、体が女です。「女は体だから悪だ」などと言えば女の人は怒りますよ――主神の御目から見て兇党界が必要ないなら主神の万能の力でつぶしてしまうのはわけのないことです。神様でも対照的で絶対善の神があるからそれに対して絶対悪がなければならないのです。それがなければ進化しないのです。だから必要悪ですね。以前よく訊かれたことだが「大審判で神が人間を苦しみに合わせるくらいなら最初から悪人を作らねばよいのに――」というのです。これは一応もっともですが、それに対して私は「私が人間を作ったのならはっきり理由を言えるが、私も作られたものであり、神様がすべてを作ったのだから、こうだろうと考えるだけです。しかし悪因悪果、善因善果だからいいことをして幸福になればそれでいいではないか」と言うのです。兇党界だって神様の御都合で作られたのでしょう。五六七の御代には悪は限定されます。兇党界は獣の働きですから人間に獣の働きが少なくなり向上するのです。今の人は「法律」というおりの中に生きているのですから。

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