御守護御礼
《お伺い》奥さんが信仰に熱心で、御守護御礼を、主人に内緒で持って来ておりますが、いかがで御座いましょうか。
《御垂示》構いません。立派なものです。主人の方が間違っているんだからね。ちょうど当局が私をいじめる様なものです。当局の方が間違っている。こちらは立派なものです。
家の形
《お伺い》屋敷が薩摩芋形になっておりますのいかがで御座いましょうか。
《御垂示》薩摩芋形と言うのは、何んなのですか。
《お伺い》元は四角でしたが、洪水で洗い流されて細長くなりました。
《御垂示》台湾形ですね。
《お伺い》土地で御座います。
《御垂示》私は家だと思った。土地は薩摩芋形でも、ジヤガ芋形でも良いんです。
《お伺い》家が三角なのはいけないのでしょうか。
《御垂示》田舎にはないでしょう。東京の町の混み合った所は、仕方ないのでそう言うのがありますが、田舎には恐らくそう言うのはありませんよ。
赤ん坊の夢
《お伺い》赤ん坊が眠っている時に笑いますが、何んで御座いましょうか。
《御垂示》夢でしょう。
《お伺い》赤ん坊でも夢を見るので御座いますか。
《御垂示》夢ですよ。
《お伺い》楽しい夢で御座いましょうか。
《御垂示》笑うんだから、楽しい夢でしょう。
仏壇
《お伺い》仏壇の灯明、線香、鐘等はそのままで宜敷いでしょうか。
《御垂示》良いです。
《お伺い》線香は何本が宜敷いでしょうか。
《御垂示》何本と言う事はないが、普通三本位で良いでしょう。別に意味がありません。つまり香です。極楽浄土の形にするんですから、線香と言うのは、香だって良いんです。法事や何かの時は香でしょう。あれで良いんです。