十一月八日(月)
《お伺い》現在の世界状勢を見ますと第三次大戦の危険も多分にあり、又共産主義の天下になるようにも存ぜられますが、之に対し何らかの心構えを持ちたいと存じますが。
《御垂示》矢張り神様がやって居られるんだから別に何も要りません。その人その人の立場により常識的に、神様に御委せする考えの下にやっていればよいのです。
《お伺い》今迄は祖国愛という風な名の下に気の向かない場合にも協力的な態度を取らねばなりませんでしたが。
《御垂示》しかし今後は日本は戦争しない事になった。そういう風に米国がしてくれたんだから、もうそんな心配は要らないでしょう。唯ね、軍隊時代の将校は使わずに兵隊だった人を「弾丸除け」に使うかも知れませんね。そういう前例がありますから、戦争になった場合、その状態によってはそれ位の事はやるかもしれません。――共産主義の天下になる様子も見えますね。朝鮮もそうです。ソ連も日本を狙ってますからね。しかし大丈夫ですよ、九分九厘まで行けば引繰り返る。結局ソビエトは崩壊するでしょう、何しろ根本が悪なんだから。米ソが戦えば却って日本はよくなるでしょう。
《お伺い》戦争などの場合、共産主義者により内乱等も考えられますが。
《御垂示》大丈夫ですよ。――ソビエトは北海道を占領するでしょうね。アメリカも今盛んに戦争準備をして居り、飛行場なんかB29のため拡張している様ですね――然し共産主義は全然根本から違っているんだから成功する筈がない。ドイツのヒットラーと同様で一寸外面が違っている丈で、従って或程度まで成功はするでしょうが、それ以後は自己滅亡です。又ソ連がどうしたってアメリカには勝てない。原子爆弾だって最近の新聞にも出てましたが失敗した様ですね。原子爆弾の装置なんか実に複雑で、二、三年くらいで出来る筈はありませんよ。スターリンは馬鹿ですよ。第二のヒットラーですからね。