*台風/罪/善悪/(御垂示録5号  昭和26年12月8日④)

台風

《お伺い》台風の中心が三田尻みたじりを通り、周囲はひどいのに、無風状態だったそうです。

《御垂示》中心は無風ですね。空虚ですからね。

《お伺い》青空が見え、目の様にまん丸く見え、その中に月と星が見えましたそうです。

《御垂示》はっきりしているな。

《お伺い》中心が龍神の目になるので。

《御垂示》そうじゃない。つまり、こう巻いてますが、巻くと言う事は、中がガランドウでなければできない。中があったら巻きゃしない。車と同じですね。車が回っても、心棒は回りゃしない。あの理屈ですよ。目と同じですよ。回りながらいくんですからね。つまり、龍神が巻いて、掃除するんです。だから濁りの多い所からやるんです。それで、空虚の――中心がひどいんです。それで、段々回りに行く程弱いんです。

 大抵、低気圧は南方の海の方から出ますがね。

《お伺い》鉱山が中心で御座いました。

《御垂示》そこの所は曇りがひどかったんだ。それから、曇りがひどいと言っても、そこに曇りが発生したんじゃない。他の曇りがそこに移動して、それを払うと言う事が始終ある。だから、そこが風がひどかったから、曇りが多かったと言う事は言えない。山とか鉱山と言うのは、そんなにあるはずがない。かえって都会の方が多いです。処が、都会をやると、色んな物が壊れたりして、折角の神様の経綸を疵つけるから、人民の希薄な所に寄せつける。それで、その土地土地をやると言うやり方をやってます。だから、海上がひどいですが、何も――海上に曇りが――と言う事はない。あれは、陸上の曇りが行って、やるんですからね。

《お伺い》そう言う場合、信者と未信者の違いがはっきり分かります。

《御垂示》そうです。霊界は違いますからね。

夜の時代の罪と昼の時代の罪

《お伺い》夜の時代の罪と昼の時代の罪は、多少違って。

《御垂示》多少どころか、全然だ。大体、夜の時代がなくなると、そんな大きな罪は犯せない。順序が決っているからできないんです。罪が違うとか違わないとか言う比較でなく、不可能になる。

動機と結果の善と悪

《お伺い》キリスト教の、女を見て色情を催したのは、姦淫かんいんと同じだ、と言う事が御座いますが、その時代はそうだったので御座いましょうか。

《御垂示》つまり、キリスト教の中にも大乗と小乗がある。今の解釈は小乗善なんです。小乗善を説かなければならなかった訳なんですね。小乗的人間は、やっぱり小乗善を説いてないと、大乗でばかりだと危ないんです。しかし、思うのはしょうがない。それでなければ神様に苦情言って良い。ああ、あいつは良い女だ。ああ――と言う心と言うのは、神様が作ったので、そんなら神様がそう言う想念を作らなければ良い。

《お伺い》東洋の道徳は皆んな。

《御垂示》全部そうです。

《お伺い》将来の教育には、大した役は御座いませんので。

《御垂示》そうですね。半分の役をする。だから私が、大乗と小乗で、真ん中が伊都能売イズノメだと言うんです。たてだから、よこがないからですね。

一番の大罪は間違った思想――間違って教える事です。殺人行為と言うのは、一人対一人だからね。

《お伺い》天地間に逆うと言う事が。

《御垂示》そうですよ。しかし、ただそればかりじゃ、漠然として分からないですよ。天地間の――と言ってもね。

《お伺い》そう言う処から、親鸞、日蓮と言う高僧でも地獄に落ちると言う事が。

《御垂示》そうですね。小乗善ですね――結局ね。

《お伺い》メシヤ教の信者は、善言讃詞を聞かせて頂くだけで、大きな。

《御垂示》救われますよ。てんで較べものにならない。

《お伺い》医学で、良いとしてやっているのは。

《御垂示》小乗善だからね。あれは小乗善迄いかない。あれは邪神の計画で――悪魔の計画です。私は今書いてます。邪神がやって、人類の生命を掌握している。人類を弱らせ、それからやる――と言うね。小乗とか大乗――そこ迄いってない。悪の方です。

《お伺い》化学肥料で、良いと思ってやっているのは、大きな罪になりますでしょうか。

《御垂示》良いと信じてやるのと、悪心でやるのは違いがある。そこは、神様は公平である。やった行為は悪いから、地獄に行きます。しかしそう言う地獄の苦しみは、少ないんです――短かいんです。それから、悪心でやった奴は長いんです。

《お伺い》年寄りの病人で、邪魔になるから殺そうと思い、薬をやると助かるからと、薬をやらなかった場合には。

《御垂示》家族の者が――悪いですよ。悪だ。大変な悪だ。動機が悪だ。内容が悪だから、非常な罪です。しかし、行為の方は、薬をやらないから善ですね。しかし、それをカバーして余りある位の罪になる。地獄に行って、何百年も。

《お伺い》薬をやらなかった為に健康になりました場合には。

《御垂示》結果において健康になっても、動機が悪だから、非常に悪いですよ。

《お伺い》行為に因って生じた結果は、神様だけしか分からないので御座いましょうか。

《御垂示》そうでもない。あなたが浄霊してやったら治る――善だと分かるでしょう。神様もそう思う。

《お伺い》良いと思って悪事を働き、結果としては良い、と言う場合は。

《御垂示》動機と結果と両方ですよ。ですから、結果と動機で、結果が大きくて動機が小さい場合もあるし、動機が大きくて結果が小さい場合もある。それ相当に罪を蒙る。しかし、どっちかと言うと、動機悪の方が――これが非常に悪い。

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