楳木代表
しかも
『之は、非常に重大な意義があり、勿論(もちろん)神の深き御旨(おぼしめし)に由(よ)るのであって、人間の意図でない事は今更言うまでもない、何時(いつ)も吾等(われら)が唱える処の、霊界に於(お)ける夜昼転換の時期に愈(いよい)よ入ったからである、之も吾等が常に言う処の仏教の救いは夜の期間中であるから夜の消滅と共に観世音菩薩の御救いの転移進展となるので、一言にして言えば仏滅を意味するのである、従而(したがって)、観世音菩薩の御働きも救世主(メシヤ)のそれとなるのは勿論(もちろん)である、即(すなわ)ち化身仏であらせられた観世音菩薩は茲(ここ)に仮面を脱いで、御本体である神の御働きとなり給(たも)うのである。』
と。この、『化身仏であらせられた観世音菩薩は茲(ここ)に仮面を脱いで、御本体である神の御働きとなり給(たも)うのである。』の文章は、今年1月まで『文明の創造』を学んできたからこそ、この一文を理解することができる訳です。
化身仏とは一体何かという事を考えていくと、三千年前に、素戔嗚尊が朝鮮から押寄せてきて、そして、当時日本を徳によって治められていた伊都能売神皇様は、日本人の生命を慮(おもんばか)って、急遽、御位を天照天皇にお譲りになって、そしてインドへ下って行かれて、仏としてお救いを展開されたということです。
この化身仏になられた観音様が元の御位にお戻りになる、というのが、この『夜昼転換』の一番要になっております。その仏滅というのは、仏が滅びるという事ではなくて、元の御位に戻られるということなのです。ですから善言讃詞の中に「救世の神館霞みつつ」とかいう表現に『多宝仏塔』を変えてしまったという、メシヤ様の弟子でありながら、非常に浅知恵によって、「昼になったので『多宝仏塔』を消して「神殿玉楼」にしていこう」と、そういう風な判断をしてしまって、それを決行してしまったという事は非常に残念でならない訳です。如何に御教えを十分受け止めて御神業を進めてなかったかという事が明らかになるところであります。
しかも化身仏で在られた観音様を中心にして、仏教が花開いたことと、仏教美術が非常に花を開いて実って来ている訳ですので、その仏教美術の言わば粋と言われている『多宝仏塔』を高く評価しない限り、この一文に沿ってものを考えていくということには繋がっていかないですし、この『多宝仏塔』を考えていくと、建築界から見ていくと、あの建築方法、日本の建築方法の素晴らしさということが、また、あの形の中に工法として出ております。そうしたものをひとつひとつ吟味して深く見詰めていくということが、この一文から我々がさせて頂かなければいけないことである、という風に受け止めて頂ければ大変有難いと思います。
2016年3月メシヤ講座三重
今月のみ教えは『入門と奥座敷』55ページ『世界救世(メシヤ)教の誕生に就いて』です
<学び>
仏滅の本当の意味を理解させて頂きました。
法隆寺には今でも各方面から建築方法、絵画などなど学びにこられると言うことを聞きました。昔の人は優秀だったんですね。