*邪神の働き(御垂示録5号 昭和26年12月6日③)

《お伺い》本教の教師をしており、大光明如来様と光明如来様を頂いており、新しい宗教に迷い、大光明如来様を表装からはずし、今度貰って来た御神体を掛け、その表具屋は本教信者で、そこの家に大光明、光明如来様は要らないからと言って置いて行き、表具屋で預かっておりますが、どういうふうに致しましたらよろしいでしょうか。

《御垂示》取って置きなさい。

《お伺い》表具屋にで御座いますか。

《御垂示》そうです。どうせ今に、その人はじたばたするから、その時に返してやれば良い。

《お伺い》他の人で、頂きたいと言うのに。

《御垂示》それはいけません。今にあやまって来たら、先の通りにやってやったら良い。どうせ――見てて御覧なさい。大変な事になる。下手な事をすると、命をなくする事になる。命をなくしないうちに気がつくと仕合せだがね。新宗教に悪く言われるんですよ――色々ね。それ迷っちゃう。しかし、珍しい話ですね。邪神にやられたんですね。しかし、そう言うのはあながち非難する事はできないです。と言うのは、他の宗教をやって見て、ひどい目に合って、それから目が覚めて熱心になると言う事もありますからね。中途でめると言う事も、あながちそれっきりになる事はないから、メシヤ教以上のものはないから、いずれは目が覚めるに決っているから、そう言うのは打遣うっちゃらかして時期を待つんです。邪神は――どうも、色んな事をやってますよ。邪神と言っても、邪神は誰に憑るかと言うと、信者に憑るんですね。邪神としては、一番効果があるんですね。未信者に憑っても大して効果はない。メシヤ教が一番こわいんだからね。邪神の方で、腕のある奴はメシヤ教の信者にくっついて色々やろうとする。すごいものですよ。

 昨日なんか――静岡で公判があってね。あそこの邪神の活躍と言うのは大変なものです。安田屋と言う――あそこに行くと一人も迎えに出ないんです。おかしいなと思って入って行くと、一人玄関にでてきてびっくりした様な顔をしてた。二階に新しい座敷を拵えてあるが――二度ばかり入ったが、そこに入った。泡食あわくって雨戸を開けてない。おかしいなと思ってね。何時も、稲葉さんと信者の娘さんと、あと水取もんどりさんなんかが、必ず出迎えたんです。それが、蔭も形も見えないでね。とにかく、これはただ事ではない、とこう思った。ちょうど、不意のお客が宿屋に飛込んだ様なものです。それで、聞いて見ると、汽車に事故があって、熱海発が遅れたんですね。それで、来られなかった。それからして、雨戸を閉めてあったのは、女中が気を利かして、床の間に日が当たるので日を避ける為に戸を閉めたというが、ちょっと変ですね。床の間は、三十分や一時間日に当たっても、大した事はない。私よりも床の間が大事と言う事になる。女中の頭ではそんなものですね。そうして、そんな具合で分かったんですがね。と言うのは、邪神は始終そう言う事をしたりして――汽車を止めたのも邪神がやったと見なければならないんだね。と言うのは、そうして私を――要するに、奉ったり、良くする様にしない様にする。と言うのは、霊界ではそうすると、私の光なら光がそれだけ薄くなる。それを狙っている。ちょうど、神様の――御神体と同じで、一人か二人拝むより、十人拝むと光が違っちゃう。邪神は、それを非常に狙っている。本当と思えない事がよくあるんですよ。私に関係した色々な――周囲の者は、邪神が腕によりをかけて、多勢狙っている。信じられない様な事がよくありますよ。一番――邪神は光がこわいんだからね。だから、光の――要するに、電灯ならキロワットをね――少なくしようしようと言う、それが邪神が最も狙っているんですね。光が強くなれば、救われる人が多くなるからね。救われる人が多くなると。自分の方が――敵が力を出すんだからね。だから、私の光を薄くすると言う事を努力しているんですね。未だ色んな事があったね――昨日は。

 だから、邪神と言っても、邪神と言うと未信者に憑く様に思うけれども、あべこべなんです。連中が一番憑き易い――憑き易いと言うより、狙っている。そうでなければ、邪神の力の強い奴は狙うんです。大本教のお筆先に「何時も抜身の中におる様な気持ちでないと危ないぞよ」「悪神わるがみが狙いつめておるから一寸ちょっとの油断がありても――」そう言うのがありますね。それが、邪神が悪い事を言うんなら、それは分かりますがね。良いと思って悪い事をやられるんだからこわいんです。これが良いと思って――御本人は一生懸命やるから、それが大きなお邪魔になったり――それが脅いんです。そう言うのは、邪神でも高級の――知能的な邪神です。これは、信者でなくジヤーナリストに憑るので、知能的な邪神ですね。メシヤ教と言うのがいいから、大いに攻撃してやれとか、やっつけてやれとか、始終しごくんです。それで、やっこさんがその気になって、口惜しそうになって書くんです。どうして、あんなに口惜しがるかと思う位にね。この間の山彦学校もそうです。考えて見ると、邪神も情けないんですよ。もう間がないんだからね――奴さん達が往生するのはね。

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