巻頭言 *世界メシヤ教(地上天国13号 昭和25年2月20日)

 本教団も愈よ発展的解消と共に、世界救世メシヤ教会の誕生となった事は、既に知らるる通りである。言うまでもなく、重大時期の切迫に応じた神様の大経綸に外ならないので、吾等は唯々諾々いいだくだくとして素直に信奉すればいいので、寧ろその安易なるに勿体ない気持が一杯である。明主大先生の御言葉にもある通り観音様は仏のお働きであるから、すべてが和光同塵的、善悪無差別的で、温き御手を以て一切衆生に対し、大慈大悲の御救いを垂れ給うのである。しかるに愈よ世界的大転換の時期となった今日、ここに化身の衣を脱ぎ給い、救世主(メシヤ)として、観音力より幾層倍の大神力を揮わせ給う事になったのである。

 その結果とし善は輝き、悪は滅びるのは当然で、いよいよ善悪立別けの審判的御力を発揮されるのである。一言にしていえば、世界の大清算であって、実に恐るべくして喜ぶべき時とはなったのである。しかしそれは恐るべきは悪人の側であり、喜ぶのは善人の側である。今日迄の長い間悪が覇張はばり、善が虐げられて来たのが、ここに一大逆転となるのである、踏みにじられて来た正義は、初めて華々しく報いられるのである。全人類は如何にこの聖代を待ち望んだであろうと共に、この大偉業に参加を許された吾等の幸福や、全く空前にして絶後というべきである。

 吾等も以上の意味を深く肝に銘じて、一管の筆を以てその一端の役割に奉仕すべく勇躍奮闘の決意を固め邁進せんとするものである。

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