*『文明の創造』/自然農法/戦争 御教え集2号 昭和二十六年九月二十三日 秋季大祭

 それから、かねて良く言ってある『文明の創造』ですね。あれも、約半分位できたんです。「医学篇」――「科学篇」の医学ですが、「科学篇」の中と言っても、医学が主なものですが、それが完成した。今「宗教篇」を書いている。最近ぼつぼつ読み始めましたが、「宗教篇」ができて、その次が「天国篇」と言うのができる。「天国篇」と言うのは、五六七の世の色々な構想ですね。政治、経済、教育、芸術――凡る方面の様相ですね。中々興味がある事です。それで完結するんです。大体今年一杯位の予定です。それから、発表する方法は、その時になると、色々できるだろうと思います。そう言う様な状態です。

 それから、今迄病貧争絶無の世界と言う主旨に従って、病気の事は遺憾なく知らしたつもりですが、それから、また、自然農法もですね。農業の方もかなり、皆分かっただろうと思うんです。これについても、最近発表したアメリカのロデールと言う人ですが、あの方から、つい二、三日前に手紙が来まして、自分の主義の共鳴者が日本にできたと言う事は非常に喜ばしい。之から大いに提携してやりたい。と言う様な、非常に希望にあふれた――そう言う返事が来たんです。大いにこの農業革命ですね。これは世界的になっていくだろうと思ってますが、それで、日本だけにみても、今年あたりが、六千四百万石ですか――大体その位の収穫はある。農林省で発表してます。処が、日本で足りないのは二千万石。二千万石と言うのを外国から買うんです。大変な金です。何百億――一千億以上になるでしょう。すると、何よりこの解決が勝負の急所なんです。処が自然農法で五年間続ければ、五割の増産は確実なんです。そうすると、六千四百万石で、五割増産になると、九千六百万石になるんですから、この五、六年間で、九千六百万石穫れるとすれば、いくら食っても余る訳です。あべこべに、輸出しなければならない。そんな結構な事が分かっているにかかわらず、それを実行させるのが大仕事です。それは、皆さんが大いに働かれると言う事より他にしょうがない。

 最近、それについて、色々な理論や実際報告とかを一つの本に拵えて、これを農業関係者に――政府はもちろんですが、各農会ですね。全国のそれに、ただで配ろうと思ってます。それで、一大世論ですね。農業講演会を開き、それを起して、早く分からせ様と言う計画が、今あるんです。それには、今年の収穫を発表したいと思って、材料としてね。と言うのは、年々肥料が抜けていく程良くなるんですからね。今年は今迄より一番成績が良いはずですから、その成績を書き入れた方が、大いに効果がある。十一月あたりになったら大体分かるでしょう。それ次第で、本を作って、今言った様にするつもりです。

 本当は医学の方です。大いにそうしたいが、この方は、農業の様に容易にいかない。色んな方面で大変な影響があるし、それでまた、日本ばかりじゃない。西洋医学はアメリカの方でも一生懸命になっているんですから、これはそう軽々しくはできない。これは追々やる事になっている事は皆さん知っている通りです。

 そこで、病貧争絶無の世界と言うと、病気は解決している。また食うものは充分穫れるが――それだけでも、大体農村は経済的に救われますからね。沢山穫れるばかりでなく、肥料も要らないし、虫害、風水害は絶対に減るし大いに恵まれる。日本の農民は国民の七、八割を占めている。それが、懐があったかくなると、貧乏を解決する一番の根本原因になる。そこで唯一つ困るのは戦争です。「病貧争」の中の「争」の戦争です。戦争がなくならなければ駄目です。今、世界中で一番恐れているのは戦争です。第三次戦争です。これを解決しなければならない。どうするかと言うと、立派に解決する方法がある。それを今書いたんですよ。

(御論文「第三次戦争は免かれる事ができる」のあとの御教え)【注 栄光新聞一二六号】

 今読んだ通り、随分大きな事を言う訳ですけれど、これについて、最近聞いたんですが、進駐軍関係のアメリカ人で、大分メシヤ教の研究をしている集まりがあるそうです。で、非常に共鳴と興味とを持って、こっちで発行したものを翻訳して研究しているんですが、面白いと思います。これを、もしアメリカあたりのニユーヨーク方面にでも進出したら非常に良いと思います。今言う通り、戦争は大浄化作用です。浄化作用と言う事は、色んな罪穢れが溜まってっている。世界的に溜まっっている。そのお浄めですからね。だから、浄化作用が起らぬうちに、人間の方できれいになってしまえば良い。と言うのは、人類の霊が浄まっていけば良い。そうすれば必要がないですからね。大体、人間が苦しむと言う事は、苦しむべき種がある。種をなくすれば良い。だから、個人々々の魂の汚たない処を取れば良い。そうすれば、戦争は起そうと思っても、起るものではないし、また、他で起そうとしても、何んとか故障が起ったり――色々して、起す事ができない。起せると言う事は、浄化するだけの汚いものがあるからです。汚いものを取ると言う。それ以外に戦争の防止はない。それを知らないから、今の所は、強力な武器を作って、戦争をしかける人達を防がなければならない。これは仕方がない話です。それは結局、一時的で永遠に戦争をなくする事はできない。できないどころか、何年か何十年か後には何うなるか分からない。それから、武器を大いに作った処で、また相手も作るから、結局衝突する日が来ると言う事にならない訳にはいかない。今迄の戦争でも皆そうです。従って、共産国家の方と自由国家の方は、このままでいったら、何うしても衝突しなければならない。それをなくするのは、個人々々の魂を浄める。それには、力がなければならない。その力はメシヤ教より他にはない。だから、これは何んな大きな声をして世界中に呶鳴っても、何等不思議はないんです。それで、有りのままと言う訳です。別に大きく言う訳ではない。むしろ小いさく言う位なんです。それで、これも大いに世界中の新聞とか雑誌とか、あるいは単行本とかによって世界中に宣伝したい。そう言う様にするには金が要るから、ちょっとやそっとじゃ中々追っつかない。そこで、そう言う資金を神様の方で、何んとか出してくれると思っている。ですから、それが手に入り次第、世界的にやる。こんな意味です。

 それから、医学の革命もやろうと思っている。それが、大体来年あたりから手をつける様な事になるだろうと思っている。未だ時間がありますからね。『文明の創造』中の「宗教篇」。それで、話はちょっと元に戻るが、今言った様な、世界的に大いに救うべき方法ですね。救わるべき原理ですね。それを頭に入れなければならない。と言うのは、『文明の創造』の著述ですから、世界的に宣伝するのは、ちょうどその本ができた頃です。それが、多分――来年の予定ですが間違いないでしょう。それから、「宗教篇」ですね。「宗教篇」と言う処で――結局、東洋は仏教、西洋はキリスト教ですが、キリスト教の方は日本人どころじゃない。白人の方で良く分かっている。ただ、キリストと言うのは、なぜ生まれたか、一体キリストと言うのは、何の御魂か、何う言う訳で生まれたかと言う事を書くつもりです。それだけで、そう余計に書く事がない。処が仏教の方は中々あるんです。その中の仏教の起原ですね。一体仏教は、神様の方から言うと、何う言う訳で出来たかと言う事を書いてありますが、仏教は日本でできた。日本人が仏教をつくった。日本に広めるのは具合が悪い事があったので、神様はインドに行かれて、仏教を始めたんです。それで、化身――化仏と言う訳ですね。化仏と言うのは、日本の神様がインドに行って仏になったから化仏と言うので、それが本当です。

(御論文「仏教の起原」のあとの御教え)【注 地上天国二九号】

「幽現」と言うのは、「神幽現」と三つにならなければ本当じゃない。「神界」は分からない。「幽現」だけが分かっていた。ですから、お釈迦さんが説いた事は、地獄、極楽と言う、それから下で、それ以上の神界は説かないんですね。そこで「幽現」と書いた訳です。

(御論文「伊都能売神」「観世音菩薩」のあとの御教え)

こんな具合で「宗教篇」も未だ色々あるんですが、色々実際上の事を根拠として書いてありますから、信じ易い訳ですね。

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