音楽奏者の働き、世界平和、宗教教育『教えの光』(1.宗教、科学、哲学、芸術の問題 ) 昭和二十六年五月二十日

音楽奏者の想念及び声の働き

       【お伺】音楽もそれを弾く人の想念によって言霊のような働きをなすものでしょうか。

    【御垂示】勿論そうである。器楽を通じて指先からその人の霊が音律へ入ってゆく。笛など息から入る。故に音楽でも人格者や、信仰のある人のは感じよい。ラジオでもその人の霊がラジオを通じて働く。しゃべる声なども大いに影響する。ある地点にいて私がしゃべる言葉は全世界に響く。どこでもとは言えぬ。その位置により違う。霊界には所々に高天原(たかあまはら)があり都会もある。熱海、箱根も高天原である。そこでしゃべる事は日本中へ響く。以前東京、丸ノ内の中央亭でときどき講話をした。丸の内は⦿(ス)でその中央で大いに意味がある。いまそのとき話したことが日本中に実現しつつある。

  世界平和への途 

       【お伺】世界平和への途(みち)は社会主義、資本主義によるべきでしょうか。

    【御垂示】どっちでもないがどっちも加味される。食物は砂糖だけで味をつけるか、醤油だけで味をつけるかというようなものである。両者をちょうどいい具合にまぜ合わせればいいものができる。いままで資本主義が甘すぎた。それで社会主義や共産主義が起きた。社会主義は実に不公平な政治であり、共産主義はピラミツドを逆さに立てたのと同様である。資本主義は福助(ふくすけ)政治で頭だけ大きくて、身体や足がやせている。すべて片寄った主義は全部駄目でいまに理想的なものができる。

  宗教教育とは 

       【お伺】宗教教育とは魂の啓発でしょうか。

    【御垂示】世間一般の宗教教育とわれわれの宗教教育とは違う。いままでの宗教の説き方は幼稚園程度で、これ以上は教えることができなかった。『信仰雑話』は小学校程度の教科書である。

     

     

タイトルとURLをコピーしました