岡田茂吉 癲癇[上体の下部]『岡田先生療病術講義録』下巻(二)昭和11(1936)年7月 | 岡田茂吉を学ぶ

癲癇 [上体の下部]『岡田先生療病術講義録』下巻(二)昭和11(1936)年7月

       癲  癇

 癲癇には二種類あって、体的と霊的とあります。まず体的原因からお話致しましょう。

 延髄付近に水膿溜結する為、脳へ送流される血液が阻止される。それが強烈な場合、血液が中断される事がある。その瞬間癲癇症状を起すのであります。

 この症状は、膿結溶解によって容易に治癒するのであります。

 今一つは霊的の場合で、こちらがはるかに多い事と悪質であります。

 霊的の原因は「死霊」が憑依するので、「死の時の苦悩の状態」そのままを表わすのであります。多くは変死又は急死であります。

 脳溢血での死霊は、特に多いのであります。

 発作が起ると「脳溢血でたおれる状態」そのままをする。それは――脳溢血などで急死した霊は「死の準備」がないから「自分がいつまでも現世に在るつもりの想念」でいる。その為、生きた肉体を見付けて憑依するのであります。

 たおれて泡を吹くのは「水癲癇」で、「水死した死霊」が憑るのであります。

 又よく水を見てたおれるのがありますが、これは「水へ落ちて溺れた死霊」が憑くのです。死の刹那「アア水は恐ろしい」という想念がこびり着いているから、水をみると恐れるのであります。

 又「火癲癇」というのは、火を見て恐れる。以前扱った癲癇で、こういうのがありました。それは必ず夜中に寝ている時に発作する。起きてる時は決してない。それは最初火が燃えるのが見え、段々近くへ燃えてくると、意識が無くなるのであります。

 これは、震災直後であったから、多分震災で焼け死んだ病人の霊に違いないと思いました。

 以前こういうのがあった。それは一、二分間パッと意識が不明になるのであります。(その人は株式仲買の支配人をやっている人ですが)最初一年に一遍位起っていたものが、段々重くなって、ついには一月に一、二回位おこるようになった。又極度に発作を恐れる為に一種の神経衰弱になってしまったのであります。

 査べてみると、その人に憑いているのは、昔千住の小塚原で闇打(やみうち)に遇って殺された霊で、無縁になっていた為祀ってもらいたいというのであった。最初病気が起ったのが九月の何日でしたか――ちょうどその日に死んだのであります。その為断えず闇打に遇うような恐怖に襲われるので一人歩きは出来なかった位であります。半年位治療する内、段々軽快に向い、その死霊を祀ってやったら、それっきり治ったのであります。

 癲癇の治療を始めると、一時は反って余計に発作し、それがある期間過ぎると、段々治るのであります。

 大体において、時日は長くかかりますが、治るのであります。


    

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