医療と薬毒
《お伺い》一昨晩あるお医者と怒りっこなしで議論しましたが、向こうの言い分で御参考になりますかと思い御報告させて戴きます。彼らも病気が治るという事は、薬で治るのでなく人間には自然良能力があると言う事を言っており、薬というのは一時的に病気の進行を止めるものだと言っております。その苦痛を止めて、あとは自然良能力で治るのだからメシヤ教と同じだと申しておりました。
《御垂示》ちょっと違いますがね。
《お伺い》薬毒という事では、動物実験をし、種々に分解し人体に悪作用を来さないで、体内で消化され残った物が無力化した物なら良いとして売り出しているのだからと、薬毒という事は信じられないと言っておりました。
《御垂示》医者はそうなのです。
《お伺い》しかし今悩んでいる事があるそうで、薬というのは元々毒ですから、毒をもって毒を制するというが、こう効かなくなるとすると、黴菌の抵抗力が増したのか、或いは肉体が抵抗力が出て来たのか、とにかく有効期間が短くなって来たと。
《御垂示》それが霊界の浄化作用が強くなってきたという事です。
《お伺い》そうすると、薬で病気を治すという事は無力になる。何かの革命を起さなければならない。その意味からあなたの言う事は解かると言っておりました。
《御垂示》その点は良いです。
《お伺い》それから既往症を当てるという事で病院にまいりまして、首から上部に手術をして穴があいてました病人がありましたので、この人はいずれ肋間神経をするかもしれないと言ったところ、その人はこの間から肋間神経で困っていたと言うのです。前に明主様の御論文で、肋間神経になるのは、きっと首から上に手術してあるというので。「どうです。当たったでしょう。それが薬毒ですよ」と言って、また来月会いましょうと別れました。
《御垂示》面白いね。
《お伺い》ヒドラジットが七月九日から売り出され、二十万人分が数日で売れましたが、二回目、三回目になると売れ行きが止まったそうで、神戸のある新聞に「副作用でトンコロリ、元も子もない」という記事が出ておりました。
《御垂示》つまり非常に良く効くという事は非常に毒が強いという事だから、その強い毒にはあてられるわけです。私が先から言っている通り、医者自身が医学に対して愛想を尽かして入って来るという、その第一歩になった訳です。それは非常に面白いものです。
《お伺い》名古屋のYという博士は十二年来の結核ですが、私が存命しているのは注射や薬をしないからだ、と言い、家族には注射や薬は絶対にやらないそうです。また患者が来て、一時抑えてくれという者には射ちますが、治してくれという者には射ちませんそうでございます。
《御垂示》それも面白いです。成程、少し解っているわけです。
薬は飲飲まない方が良いという医者
《お伺い》最近聞いた事でございますが、名古屋のある伝染病院で冬は暇だからと結核患者を収容しておりますが、結核で健康らしく治って行ったのは一人しかない。伝染病は怖くないが結核は潜伏が実に長く、一番怖いと言って居りました。
《御垂示》それは実際です。そういう事も『栄光』に出すと良いです。先に東京の目黒に、やっぱり医学博士ですが、家族の者には絶対に薬を服ませない。それで娘が「お父様、家の人にはどうして薬を飲ませないの」と言うと「それはお前、飲まない方が良いからさ」と言った。「では何故病人に薬を服ませるの」と言ったら「ああしなければ食って行けないじゃないか」と言った。これは本当の話ですが、お医者さんの正直さがあります。
力のない神様
《お伺い》M.N(65歳)という信者でございますが、実子がないので、子供が好きで今日まで三人を育てて参りましたが、成人し三人の仲が悪く二人まで家を出る結果となり、一人が一昨年の五月頃より、結核症状となり三月に入信させて戴いておりましたが九月に亡くなりました。足を振わすようになり。
《御垂示》二人が出て、残っている方が、そうなったのですか。
《お伺い》左様でございます。今その妹が来ておりますが、妹も足を振わせるようになりました。その家には八大龍王、伏見稲荷等、あらゆる神様をお祀り致しております。
《御垂示》そういう家はありますよ。親父は何時入信したのですか。
《お伺い》昨年十一月でございます。
《御垂示》職業は。
《お伺い》喫茶店でございます。
《御垂示》余程霊的に何かあるのです。妻君はいますか。
《お伺い》はい、居ります。
《御垂示》後子供は幾人いますか。
《お伺い》家出を致しまして、現在はおりません。
《御垂示》病人になっているのが一人あるだけですか。
《お伺い》それは妹で、まだ貰ってはおりません。
《御垂示》先のももらい子ですか。
《お伺い》左様でございます。実子は一人もございません。
《御垂示》大体分りました。それは祖先の一人で非常にひどい目に遭った霊が一家を根断やしにするという怨みです。これはよくあります。先にそういうのがありました。それは、子供が出来ても二十過ぎると皆死んでしまう。で、段々それが分かって霊が喋ったのですが、小さい時に殺してやってもあんまり苦痛でないから、これからというまで待っているのだ。それで二十過ぎになってから殺してしまう。そういうのがありました。そういうのは一家根断やしにするという怨みです。そういう人は信仰を非常に熱心にやって、人を助けて徳を積むのです。そうすると、こっちの方の資格に箔がつくから、そういう悪霊はそういう事をする事は出来なくなる。
《お伺い》八大龍王等は。
《御垂示》それは全部撤去しなければならない。
《お伺い》御神前の左に置いて居ります。
《御垂示》何時からですか。
《お伺い》入信して間もなくでございます。
《御垂示》では一年以上経ってますね。そうすれば処分しても良い。それから家出したのは行方は分かりませんか。
《お伺い》分かっております。
《御垂示》その弟が亡くなったのは九月で、その妹が手伝いに来ている。それがまた可笑しいのですか。
《お伺い》足がブルブル振るえるようでございます。
《御垂示》やつぱり怨みの霊は足をひどい目に遭ったのです。
《お伺い》諸々の霊として祀っております。
《御垂示》いくらそういうのを作っても駄目です。神様に力がないです。いくら神様が助けてやろうと思っても、そういうのは先にも言った通り、木綿糸に掴まっているようなものです。木綿糸を何本も――沢山の神様に掴まったところで、力が弱いから掴まっても駄目だ。ところがメシヤ教は木綿糸ではないから、一本の綱で大丈夫だという事になる。
血が濁っている
《お伺い》未入信(32歳)の者、夏、氷を食べると口と手足が痺れ、冬は雨でも水でも触れると赤く腫れ上がります。霊的のようであり、体的のようでもございますが、御浄霊の重点はどこでございましょうか。
《御垂示》今迄に注射をしてますか。
《お伺い》若いとき肋膜を致した際にちょっとで、他に大した事は致しておりません。
《御垂示》そういうのは聞いた事がない。赤くなるだけで痛くも痒くもないのですか。
《お伺い》赤く腫れるだけでございます。
《御垂示》何か可笑しな薬毒か、薬毒でないまでも妙な――食物か何かの毒がある。血が濁っているのです。
《お伺い》全身御浄霊でよろしいのでしょうか。
《御垂示》浄霊すれば治ります。大したものではない。

