神霊医学は民主的医学なり (自観叢書十 昭和二十五年四月二十日)

現代医学は、人々はあまり気がつかないが、実は頗る差別的、非民主的であるといふ事は、貧乏人では高価な薬は買えない、病院に入院する事もむづかしい、又永く療養を続ける事は、経済的負担に堪えられない、従って療養の機会均等は望み得べくもない、それがため政府においてもやむを得ず健康保険法によって解決しやうとしているが、之が又思ふようにゆかない。被保険の患者が、病気に罹った場合、保険医へ行っても、保険医は普通の一般患者と扱ひ方が違うという声はよく聞く処である。それがため被保険者でありながら、普通患者の如く装い普通料金を払ふという馬鹿馬鹿しい結果になる。とすれば、現代医学は凡そ民主的とは掛け離れた存在といえよう。然し、之も現代社会の経済的実状としては、またやむを得ない処で、差当って改善の方法は見つからないからである。

然るにわが神霊療法は金持も貧乏人も何等差別がない。何となれば、物質は一切用いないからで、たゞ眼に見えざる霊の作用で、人体から放射する光波を以てする体当りである。それで医療の何倍かの効果を奏するのであるから、全く理想的である。以上の如くであるから、本療法こそ、文字通り民主的医学といえよう。

最近の毎日紙上日本医師会理事古畑積善氏の言によれば−−
『普通の患者であればフトコロと相談の上の治療であって、ある者はちょっとの事でも之を注射し、ある者は是非注射しなければならない場合でも、フトコロ具合でそれが出来ないといふのが多い、此の場合医師として採るべき態度は、残念乍ら患者が決めてくれるので容易である場合は少い云々』
以上は全く前記の説の裏付であらう。

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