この間、ラジオの宗教時間中、神無月について某教教師の話があったが、どうも納得のゆかない点が多々あるから、吾々の見解を述べてみよう。
神武天皇以前の日本は史上明かな如く出雲朝が統治していた、其時の中心は、彼の大国主命であって、大国主命は素盞嗚尊の後継者である、素盞嗚尊は朝鮮から渡来し覇権を握ったのである、早くいえば其当時朝鮮が日本を支配した訳である、それがため毎年十月出雲大社の裏手にある日の御崎から、船で故郷へ帰られ一カ月後再び日本へ帰還する事となっていたので、その事は今も大社の神官が説明している-という訳で、十月は須佐王尊が御留守になるから神無月といったのである。
右の意味であるから、最早今日は神無月という事は何等の意味はないのである。
(光二十八号 昭和二十四年九月二十四日)

