*御神体(御垂示録3号 昭和26年10月8日③)

《お伺い》田舎の家で、二階に御神体をお祀りさせて頂く為に、蚕室(さんしつ)になっておりますが、見晴らしが良いので、そこを改造致したいと思いますが、いかがで御座いましょうか。

《御垂示》結構です。

《お伺い》床の間の具合は、何う言う風に致したらよろしいでしょうか。

《御垂示》座敷の形でしかるべくすると良い。

《お伺い》南向きで御座いますが。

《御垂示》南向きは構いません。ただ、座敷で一番位置が良い所ですね。一番良いと言うのは、入口から一番離れた所ですね。それから、後戻りしない事ですね。座敷に入って、突き当たりか、横なら良いです。

《お伺い》普通は、床の間は半分違い棚、半分床の間になっておりますが、真中でよろしいでしょうか。

《御垂示》そうです。それで良い。それから、半分に別ける場合に、入口に近い方が違い棚、遠い方が床の間になる。奥の方が床の間ですね。そうすれば良い。おのずから何処が上座か分かりますね。

《お伺い》私の家は反対になっておりますが。

《御垂示》そう言うのは沢山ありますよ。

《お伺い》廊下に近い所が床の間で、遠い方が違い棚になっておりますが。

《御垂示》廊下じゃないんです。入口です。入口と言っているんです。床の間の方は廊下でも構わない。入口が出入するでしょう。廊下と言うのは余り出入りはしない。だから、入口から遠い方ですね。

《お伺い》家の階下の、入口の上がお祀りしてある所、と言うのは関係ありませんでしょうか。

《御垂示》とにかく、二階は下と関係ないんですからね。二階だけの事で良いんです。

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