*恋愛/結婚(御垂示録3号 昭和26年10月8日②)

《お伺い》午前中の御伺い事項中の人は、宿屋の番頭をして下座の行を覚えると言うので、伊豆山の旅館に入り、大分修業しているうちに女の人とできてしまい。

《御垂示》何の行だか分からないね。下落の行だね。落第したんだね。

《お伺い》若い者が恋愛をして、熱を上げており、冷めてから、新しくまた恋愛を致しますが、そう言うのは罪になるので御座いましょうか。

《御垂示》最初に恋愛して結婚したんですか。

《お伺い》結婚しておりませんが、肉体関係があったという場合で御座います。

《御垂示》それでは玩弄(がんろう)したんですね。それでは罪じゃないか。不届きだ。恋愛を慰(なぐさ)みにすると言うのは天則違反です。ちゃんと、夫婦になるべく恋愛して、夫婦になって、それでお終いです。それ以外の恋愛なら、全部罪悪です。それは理屈のつけ様がないんです。今は旨い理屈をつけてますが――文章なんか書いてね。

《お伺い》結婚しないでも好きになる場合が御座いますが。

《御垂示》沢山ありますよ。しかし、結婚の意志がなくて――ただ好きだ、では駄目です。実際は結婚の意志がなくて恋愛すると言うのは嘘です。それは本当の恋愛ではない。一時的で――自分でも、冷めると言う事が分かっている卑怯な奴です。女を玩弄するんです。私も若い時分、やっぱりそうでしたが、そう言う切っ掛けには決して手を出さない。俺はこの女と結婚する意志があるかないか考えて見て、そんな気がない。そうすると、相手の女を不幸にするから罪になる。それだからやめると。その時分は神様の「カ」の字も知らないからね。

《お伺い》明主様では、そう言う事はできませんので。

《御垂示》ところがね、明主様となればできないですよ――しかし二十代のおっちょこちょいだったがね、そう言う事はできなかった。神様にさせられなかったんですね。そうして、色々――そう言う危ない時になると、何か邪魔が入る。そう言う風に、運が悪いのだと思っていた。今考えてみると神様がちゃんとやったんですね。

《お伺い》熱を上げている時は、理性がなくなるので、何でも嬉しいんですね。

《御垂示》私は理性はなくなりませんね。なくならないのが本当ですね。つまり、理性を脱線するのは、要するに邪神にやられているんですからね。今迄の世の中は、邪神がそう言う人間を使っていた。今からは、そう言う人間でない人間ができて来ます。邪神が弱って来ているからね。だから、今迄の考え方、やり方ではいけない。そこにメシヤ教の良いところがある。

《お伺い》御婦人の方は、メシヤ教に入っている人を主人にすれば安心で御座いますね。明主様が何時も堅くおっしゃっておられますので。

《御垂示》そうはいきません。私の言う事を聞く人なら安心だがね。下座の行より危ないからね。神様は試しますからね。それでもいけないものは、つまみ出しますからね。自分が止(よ)すとか、自分の方から出るとか言うんでなくて、神様につまみ出されるんです。自由自在に力がありますから、またなお悪くなければ、キュッと止(と)めちゃいますからね。

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