*伊都能売神/古代史 垂示録3号 昭和26年10月1日⑨

伊都能売神と天照大神

《お伺い》
 伊都能売神(いづのめのかみ)は観世音となり、観音は大日如来となると、御教え頂いておりますが、『信仰雑話』に大日如来は天照大神と御座います。また、長男が伊都能売神、長女が天照大神――と御座いますが。

《御垂示》
 そうです。伊都能売神が天照大神を御守護している訳ですね。つまり、伊都能売神の中に火の働きが入っている訳です。伊都能売神と言うと、火と水になる。火の方が天照大神になると言う訳ですね。水の方は月読尊(つきよみのみこと)になる訳です。

 今は天照大神が沢山ありますがね。踊る神様も天照大神で、爾光尊も天照大神ですね。あれは狐が憑るんですね。それで「この方は天照大神だ」と言うんです。それで皆んないっぱい食っちゃう。日本人を有難がらせるのには一番ですからね。天照大神と言うのは、利用価値が一番あるんです。今はどうも、天照大神と言うのは安っぽいですね。今は目茶々々ですよ。天照大神が憑ったら、決して天照大神だと言いませんよ。絶対にね。

古代史が道楽になってはいけない

《お伺い》
 以前に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は人類の祖とお聞きしましたが。

《御垂示》
 そんな事はありません。人類の祖と言うのは、ずっと先です。伊弉諾尊はずっと進化してからです。しかし神道によっては、そう言いますがね。ああ言う事も、私は必要だけ書いてある。人類学者とか考古学者の様にそう古い事を言った処でしょうがないですからね。大体必要なだけで、それだけしか書かない。それより、現実の問題ですね。どう言う苦しみをしているかで、これが肝腎です。あんまり古代史なんか説かない様にする。結局、一種の道楽になってしまう。

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