【御教え】
「文明の創造」ですが、やっと暇が出来たので書き始めたのです。最初のほうも大分書き変えた所がありますから、ずーっと読ませます。



今迄宗教でも哲学でも色々説いたが、悪についてはあんまり説かなかった。軽く説いてある。私は悪についてまだまだ色んな方面から説くのですが、これが分からなくては、本当の事は分からないです。ですから現在の医学というものも、これは悪の現われです。これは必要悪です。これは医学が使っている薬が、これがまたよい材料です。薬で人間を弱らせるのです。寿命を縮める。これが必要だったというのは、人間が原始時代の毛むくじゃらな、不味い――食物でない様な物を食って、始終裸で、やっと藁で作った物を着て、穴でも掘って住んでいる。それが、身体が健康だと平気でそれをやっている。そこでどうしても身体を弱らせなければならない。弱らせる為に薬を飲ませたのです。薬を飲ませるとそういう生活は出来なくなりますから、何か雨風を防ぐ家だとか、食物でも美味い物を調理するとか智恵をしぼる。それから原始時代に色々闘うが、闘うには色々しなければならない。武器を作ったり――もっともその前に猛獣と闘っているが、その次に人間と闘ったという事で、段々智識が進んで来た。で、神様が人間を最初造った時に、智識の方を先に造られなかった。後廻しだった。で、智識を造る為に人間を或る程度弱らせなければならなかった。それで薬が良い様に思わせた。人間はずっと最初は。病は浄化作用という事は知らなかった。そういう為に薬を使っていたのです。観音様が薬師如来に化現したのはそういう為です。今観音様が薬は毒だ、薬は毒だというのは矛盾してますが、それは時期です。時の関係でそういう事になる。今は熱いから一重物を着ているが、これが冬になると温い綿入れや火にあたったりする。そういうもので、神様の時期は何万年目に変わる、何千万年目に変わらせるという位のものですが、それでも神様からみると一瞬のものです。人間の目から何万年というが、神様の目では一秒かも知れない。もっと短いかも知れない。これが永遠の世界です。ところが人間の寿命というものは長くて僅か百年位ですから、どうしても考え方が短く考える。ですから文化を発達させる為に争い、薬で弱らせるという、そういう手段をとったのです。それでそうなったのです。これからは――これ以上やると行き過ぎ的になってしまう。そこで、ここらで止めてしまおうと――止めるには本当の事を知らせなければ止められないから、私が本当の事を皆に知らせて止める。そこで悪の闘争を止めて、それで人間の智識もここ迄来れば、闘争で智識を進めるという必要が無くなったのです。やはり智識は進めて行きますが、今度は闘争でない方法で進め様と思う。それはミロクの世になってもドンドン発明発見は出来ます。今迄の発明発見とは違う――今迄の発明発見は、つまり戦争――人殺しの仕事です。出来るだけ短い時間で、出来るだけ多くの人間の命を取ろう、殺してしまおう、それを防ごうという智識を使った。今度はミロクの世になると、そういう智識でなくて、どうすれば人間が楽しめるか、どうすれば気持が良くなるか、どうすれば寿命が延びるか、という良い事の発明発見です。そういうことを言っても一寸信じられないですが――今迄にそういう事がなかったから――経験がない為に夢の様にしか思えないのですが、ところがそれは神様ははっきりしているのです。そういう事もこれから段々説いて行くつもりです。世界の人類に、今迄分からなかった本当の事を知らせる事です。これが『聖書』の「天国の福音」なのです。それからが〈その前にもありますが〉世界の大転換――霊界では非常な大転換が起っているのですが、現界の方にも段々そういう事が現われて来るのです。それが、人間の目に一番分り易いのは、やっぱり病気です。この頃伝染病なんか非常に増えて来ました。赤痢だとか日本脳炎とか、ああいうものは非常な勢いで増えて来ました。それから結核が非常に増えて来ましたが、今迄は一時抑えの新薬で抑えて来ましたが、これが新薬で抑えられない程の浄化になったら、片っ端から肺病になってしまう。今肺病の原料を作ってますが――ヒドラジドなんか素晴しいものです。しかしそうなってからは皆メシヤ教に頭を下げて来るのです。もうそう長くないです。大分近寄って来てます。これが一番分かるのは、あなた方が浄霊しても段々効くでしょう。去年より今年、先月より今月と、ずっと早く治って来る。これは霊界で火素が増えて来た為です。つまり、火素が増えて来たという事は浄化が強くなったのです。もう一息すると、てんてこまいする。それも、こっちではない、世の中がです。こっちはいよいよ落着いてよい。今迄はこっちから奨めに――助けに行ったのが、今度は先方で助けて貰いたいと頼みに来る。それまでの辛抱をして貰いたいです。その位にしておきます。

