【体験談Mr.Right】№23 桃太郎の型?

 今回は、霊媒体質のMさんが、東日本大震災で犠牲となった後輩のTさんの霊界通信を、私たちに伝えてから数か月後にあった不思議な話です。

 彼女から「○○さん(私)に、諏訪神社にお参りして欲しい。諏訪大社に来ることは難しいと思うので、箱根町強羅の下にある宮城野の諏訪神社に参拝して欲しい。」という連絡が同僚に入りました。私が、彼女に連絡先を教えていなかったため、同僚に連絡したようです。教えて欲しいと言われれば教えますが、自分から連絡先を教えるタイプではなく、どちらかと言えば人付き合いが下手な方だと思っています。

 諏訪大社と言えば建御名方命たけみなかたのみことを祀っている神社で、皆さんもよくご存知だと思います。Mさんが、諏訪神社に参拝してほしいと言ってきたことを、帰宅して晩酌をしながら家族に話した時に、妻と三男とその下の長女が、「一緒に行きたい。」ということになりました。そこでみんなの都合の良い日を選んで、深い意味も分からないまま、帰りに何か美味しいものでも食べようという話をして、プチ家族旅行的な気分で、家族四人で参拝することにしました。

 当日、私たちは、先ず光明神殿と奥津城と祖霊舎を参拝してから、宮城野の諏訪神社に向かい、4人で天津祝詞を奏上しました。その帰り、鳥居を出た辺りで、何気なく三男に「お前の干支は何だったかな。」と聞くと、「さるだよ。」と言われてハッとしました。私も、なぜ三男に干支を聞いたのかは、ハッキリとした理由を覚えていませんが、おそらく参拝しながら、「なぜ、こんなことをしているのだろう。」という疑問が湧いていたのかも知れません。

 妻は「とり」で、娘は「いぬ」だということは知っていましたが、三男が「申」となれば、三人揃って「戌・申・きじ」の型が完成し、私は桃太郎の役目をさせられたことになります。もう一度戻って参拝し直す訳にもいかず、そのまま帰りましたが、何故、参拝する前に気づかなかったのかと、自責の念に駆られました。しかし後から考えてみると、この神事は、きっと明主様の代理としてさせられたものであって、私の意識が入り込まないほうが良かったのではないかと思った次第です。

 これは私にとって、天之岩戸開きの最初の神事であったと言ってもよい経験でした。もしも、Mさんから諏訪神社への参拝の依頼がなければ、家族四人で参拝することもなかったでしょうし、「戌、申、雉」を従えてご参拝させていただくという、不思議な型示しの経験もなかったと思います。

 そして、その数日後のことですが、私は何の連絡もしていないのに、彼女から同僚に電話があり、「○○さんが、諏訪神社に参拝してくれたようですね。お礼を言っておいてください。」という連絡が入ったようでした。これには、同僚もビックリしていました。これが霊媒体質の人の霊感というものなのでしょう。とにかく不思議で驚くような体験でした。ただ、「彼女が、なぜ私に宮城野の諏訪神社に参拝してほしい。」と言って来たのか、そして「私が参拝したことが、なぜ分かったのか。」などについては、確認を怠っていて分からずじまいになっています。

 どうも明主様直接のようには感じませんが、彼女の先祖様の中で明主様のご神業を担っている方が、明主様の御心を戴して、彼女に働きかけたのではないかと思っています。Tさんも、そういう霊界のご神業の中で、彼女を霊媒師として選んで、私たちにメッセージを送ってきたのだろうと思います。いずれにしても、さまざまな霊界人の方々が使命を果たすために、箱根事務所に大勢いる職員の中から、私にその役目をさせたのだろうと思います。しかしその当時は、私には全く自覚がありませんでした。

 また私は、天岩戸神話の中に登場する天之手力男命あめのたぢからおのみことがなぜか好きで、そのような働きができるような人間になりたいと、若いころに思っていた時期がありました。そのような思いと今回の不思議な出来事が重なり合って、退職後に、明主様の代理として全国の一之宮の参拝をして、天之岩戸開きをさせていただくという行動に駆り立てられていったのかも知れません。勿論のこと、その際には、諏訪大社にも行って、四社参りをさせていただきました。

 神社のご参拝ということでは、私が若いころは、「布教先に行ったときは、その土地の産土うぶすな神社にご参拝して、地域の救いのためにご協力をお願いすべきだ。」ということを、大先輩の先生方から教えられたものです。神幽現一体のご神業などと言われますが、それぞれの地域の神社には、それなりの意味があってさまざまな神様がお祀りされている訳ですから、その神様を無視したご神業というのは、有り得ないということだろうと思います。その意味では、信者さんであっても、その土地との地縁がある訳ですから、産土神社に参拝することを、心がけるべきではないかと思います。

 私のようないい加減な人間でも、「桃太郎の型」ともいえるような立場で、「天の岩戸開き」のような神事をさせていただいたことを、今でも不思議に思っています。その意味では、明主様をメシヤだと信じている信者さん方は、純粋な心で明主様に真向かっていれば、必ず何かに気づかせていただき、明主様の代理としての働きが許されていくのではないでしょうか。私は、そう信じています。特に、今のような混沌とした世の中にあっては、そういう役目を担っていける誠の人が、一人でも多く現れることが重要だと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

by Mr.Right

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