*植栽/先祖の知らせ(御垂示録5号 昭和26年12月1日③) 

松の根回し

《お伺い》根まわしに就きまして。

《御垂示》植木屋がよくやりますが、私は感心しないと思っている。ああ言う商売人でも、逆をやっているのは随分ありますからね。やっぱり一種の迷信ですね。先に、良いツバキに勢いがないので、ある植木屋が、新しい根を出さないから勢いがない。どうするんだ、と言うと、根を切るんですね。すると、新しい根が出て丈夫になる、と言う。その通りやらせたんですよ。枯れちゃいました。

《お伺い》男松、女松を植えましたが、根回しした方の松の下枝が枯れましたが。

《御垂示》先からあるんじゃないから、根回しの為でしょうね。それは大丈夫です。枯れた方は、之から未だ枯れるかも知れないから切っちゃえば良い。それは、栄養が足りなかった。根回しの時に、根をきずつけた、根回しの土は良い土です。根を切られても、他の栄養分を吸ったから良いが、あなたの所の庭は、そんなに栄養がないから、足りない分だけ枯れるんです。沢山ありますよね。

観音さんの導き

《お伺い》天津祝詞を奏げますと、観音さんの右向きの半面を拝し、二、三カ月続き、その後黒染の衣を着た坊さんが杖をつき、晩秋の様なさみしさで、それが二カ月続きました。何のお知らせで御座いましょうか。

《御垂示》そうですね。年寄りの坊さんでしょう。坊さんが観音さんを信仰していた。それで、観音さんが救ってやりたいと言うので――坊さんが救われないんだ。そこで、観音さんとしては、いくら信仰しても救う力がないから連れて来た。やっぱり、目茶苦茶に来る事はできない。観音さんが先に来て導いて、それから坊さんが来て――祖先の一員で――之から救われるんだね。

正守護神の働き

《お伺い》夢が当たる人がおり、自転車を取られましたが、その時も、前に夢を見ております。気持ち悪がっておりますが。

《御垂示》結構だ。正守護神が――そう言う事が上手いんだ。夢で知らせるのがね。正守護神が大いに働いている。

霊が気が利かない

《お伺い》天井の格子に字が点滅しているのを見ましたが、点滅が早いので分かりませんが、何のお知らせで御座いましょうか。

《御垂示》誰か知らせたんですが、霊が気が利かないんです。もっとはっきりすれば良い。霊だと分かるんだがね。肉体はのろいから分からない。霊は、気の利く奴もあれば、気の利かないのもある。色んなのがあります。その霊は、元宗教家だね。それであっちに行って来たんですね。やっぱり祖先の一員だ。支那かチベットか――そう言う方面に行ったんだね。

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