御教え *絶対力(御教え集5号 昭和26年12月15日③)

(御論文「絶対力」のあとの御教え)

 これについてちょっと面白いのは、今度ダレス国務次官補ですね。今来てますが――あの人が昨日、講演した中に、世界平和を確保するについては、東洋においては日本、西洋においてはアメリカだと、これが両方共手をつないでやる事が一番必要な問題だ。こう言う事を言っている。私が前から言っている、経の中心は日本であり、緯の中心がアメリカである、と言う――だから、どうしても、日本とアメリカは結ばなければならない。結ぶ時期が来ると、前から言いましたが、今度ダレスさんの言葉が、ちょうどそれと同じなんですね。要するに、それが具体的に一歩実現に入った、と言う様に思われるんですよ。その経緯、結ぶんですね。結ぶその極く種の中心ですね。それが私がやる仕事なんですよ。それは何時も言う通り、伊都能売ですね。バッチの形ですけれどもね。その意味が解れば、メシヤ教と言うものの根本が解る訳ですね。それで、今言う通り、経緯が結んで力が出るんです。力の文字や言霊の説明をしたんですが、今迄は経緯を結んでなかった。それで、力が出なかった。釈尊にしろキリストにしろね。キリストなんかは、奇蹟によって病気を治したと、『バイブル』に書いてますが、それはあったに違いないが、キリスト御自分だけで、弟子はできなかったですね。と言うのは力が小さかったんですね。処がメシヤ教の方は、私の弟子がキリスト位の事をやっているんですからね。そうすると、力の大きさと言うのは、全然比較にならないんですからね。なぜそう言う力がでてきたかと言うと、経緯が本当に結ばれて来たんですね。それで本当の力が出るんですから、結局力なんですよ。じゃ神様の方だけに力があるかと言うと、邪神の方にも力があるんです。邪神は九分九厘、神様は一厘とね。九分九厘の力を持っている。だから、色んな――何しろ邪神に負けるんですよ。だから、教祖が現れた時は、相当な力を持っているから、その宗教も拡がったんですね。しかし、段々衰えて来て――仏教にしろキリスト教にしろ――殆んど力がなくなった、と言うのは邪神の方が、力がまさった為に、段々抑えつけられたんですね。しかし、抑えつけ切りにはならないですね。一厘は神様が勝っているからね。九分九厘迄抑えつけられたんですね。それが今なんです。そこで一番分かるのは、相当大きな宗教になると、病院を拵えてますね。天理教なんかも拵えてますね。あれは、神の力が駄目だと言う事を表現してますね。処がメシヤ教は、病院を作るどころではない、病院をなくし様と言うんですからね。さっきの論文なんか、露骨に医学をなくし様と言うんですからね。それは何かと言うと、力ですよ。もし力がなかったら、そんな突拍子もない事を言える訳がないですからね。

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