*祖霊の願い(御教え集4号 昭和26年11月5日)②

《お伺い》信者K.Fの長男U(一歳八ケ月)は十月三十日頃より風邪気味にて身体全部に赤発疹ができ、親達は「ハシカ」ではないかと思っておりましたが、三十一日朝頃より、余り泣かずただ口で呼吸をし、起きようともせず寝ていますので、どうした事かと心配になり、十一月一日支部に連れて来ました。その時は相当に熱もあり、鼻汁が出て、お乳も飲み悪(にく)い様でありました。浄霊を頂いて帰ってから、大変濃い鼻汁が沢山出る様になりました。翌日支部に連れて来た時は、全然熱はなく、相変わらず言葉も出ず、泣く事もなく眠っている様な状態で、時々空(うつろ)な目で見開きする程度にて首のまわり、後頭部、腎臓部など良く御浄霊致しましたが何等変化なく、昨日はお乳も飲みそうにもせず、ただうとうと眠っているばかりです。一昨日頃迄は、多少の下痢もありましたが、それもなくたえず放屁しております。父親は二十二年二月入信致し、光明如来様を御奉斎させて頂いております。初めの頃は、教導師補の御資格を頂き、布教に努力致しておりましたが、父母弟妹が非常な反対なので、御用も思わしくできず、今は長男でありながら別居致しており、ゴム裏、草履製造業を営んでおります。母親は二十五年十一月入信致しました。ちょうど、昨年母親が肋膜の御浄化を頂き、御浄霊にて健康にさせて頂きましたが、その発病日と子供の発病の日と同日であったとの事です。右は、何か霊的の関係が御座いましょうか。また御浄霊は何処を主にさせて頂きましたらよろしいでしょうか。

《御垂示》やっぱり祖霊ですね。これは、祖霊が早く神様の事――御神業を一生懸命にやって貰いたくてしょうがない。だから、御用も思わしくできず――と言うこれですね。これで、祖霊が非常に困っちゃった。母親が入信したのは結構だが、ただ入信しただけでは駄目だ。最初母親を信仰に入れたい為にこうして、今度は父親も母親も、一生懸命に信仰させたい為のお気付けです。よく、それを心から解ってお詫びするんです。そうしないと、これはあるいは死ぬかも知れないですよ。祖霊さんは、こんな事じゃ駄目だと思って、一人亡くしたらば目が醒めるだろうと言う様にして――これは危ないところです。だからお父さんもお母さんも、一刻も早く目が醒めて、よくお詫びして、これから一生懸命に神様の事をさせて頂くからお許しを頂きたいと言う事を、神様にお詫びして、それから祖霊さんにもそう言う風にする。そうすると、直き治ります。それで、早くそうしないと、霊界にいる祖霊が救われないんですからね。段々最後が来るに従って、祖霊さんは気が気じゃないですよ。

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