*順序 御垂示録2号 昭和二十六年九月五日 ⓾

《お伺い》以前霊憑りで、関ケ原の戦いで、逃げ込んで匿まわれていたのに、親父が訴えた為、処刑にされ、霊が出て跡取りができたら取り殺すと言っております。

《御垂示》そう言う執着は何百年も祟ってますからね。まあ三百年位は祟ってますからね。

 とにかく来年からは本当になりますね。箱根が完成しなければね。ここが完成すると、霊界に一つの中心ができた訳になる。神様には順序があるからね。だから無理が一番いけない。それから、人間が計画を立てて、ここをやろうと言う時、為悪(しにく)いのは止せと言う事です。処が、最初に目的を立てると、ついそこをやりたがる。いままではそうだったが、昼の世界になると違う。だから、骨の折れることなんかはいけない。楽な所が良い。そしておもしろい所は良い。嫌だと思う所はいけない。嫌だと思った所は止せといういうことです。それこそ、歌でも唄っている様な事でなければいけないですよ。だから、私でもちょっと厄介だなと思うと諦めて、時日を待つんです。そうして、時節が来ると、きっとうまくいく。土地なんかもそうですが、熱海の地上天国の処にも、ずっと以前から欲しくてしょうがない所があり、交渉してみるが未だ早い。幾度も交渉したがね。放任しておいたら先方から、どうかと言って来る。そうするとこっちは気が強いからね。勝手な事を言える。神様はうまい事をするんです。相手の土地を袋の鼠にしてしまった。そうすると、他に売れっこないんです。結局メシヤ教に買って貰うよりしょうがない。それで、買ってくれと言って来たが、こっちが想像したよりか安い値になった。そう言う訳ですからね。神様の方は、ちょっとやって見ていけなければ手を引いて時節を待つんです。そうすると、ちゃんとうまくやってくれますからね。とてもひどいと思ったり、とても困難と思っても、放ったらかして置くと案外楽にいくものです。実に、言うに言われない面白さがありますね。私なんか、美術品を欲しいなと思うんですが、思っているだけで良い。ふと転がり込んで来る。これが如意宝珠の働きなんです。「如意」と言うのは、「意の如く」と言うんですからね。全て思う通りに行くんですね。処で面白い事がありました。昔ある信者に額を書いてやった。「如意」と書いてやったんですが、すると落としてしまった。私が書いたものを落す事があるかなと思っていると、普通の人のに「如意」とは言わないんです。だからそれっきり「如意」と言う字は書かない。が、邪神の方が未だ勢力があるから、「如意」を邪魔する。だが、もう「如意」の働きになる。ただ、今の処は「如意」が暇がかかるんです。

《お伺い》早くなりますと恐くなります。

《御垂示》悪人に言わせると恐くなるが、善人は嬉しいんです。

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