(御論文「弥勒三会」のあとの御教え)
これについて面白い話は、この間鎌倉の長谷の観音をメシヤ教で引き受けてくれないかと言う申し込みがあった。聞いてみると、観音さんの身の丈が三丈三寸と言う大きなものです。観音さんのお姿は小さい方が良い。一寸八分が良いんですから、三丈三寸と言うのは大いに間違っている。だから、やり切れない事になる。そうすると、鎌倉の大仏さんより大きい事になる。大仏さんは座ってはいるがね。
もう一つ間違っている事は石で造ってある。この間もそう言う話があったが、どうしたら良いかと言うが、どうする事もできない。室内ではいけないからね。雨曝(あまざら)しになる訳ですが、外と言うのは外国と言う事になる。観音さんは家の中でお厨子の中に入れるのが本当です。ですから、もし金無垢でできなければ、金箔を塗る。そうして小さい箱に入れる。普通は九寸が多い。木造のね。本当は尺八寸が良いですが、それを縮めて、半分の九寸でも良い。方々にある御本尊は大抵九寸ですね。つまり一寸八分と言う事は弥勒さんですからね。観音さんは弥勒菩薩(みろくぼさつ)ですからね。面白いのはビルマですが、ビルマは仏教国ですが、あそこの本尊は弥勒菩薩になってますね。かえって、インドの方はお釈迦さんで、ビルマは弥勒さんになっているんだから面白い。