御教え *理外の理(御教え集11号 昭和27年6月7日②)

 それからもう一つは、理外りがいという事をよく言いますが、理外の理という事は、あれも本当じゃないんですよ。理外に理はあるものじゃないです。理外にもし理があるとすれば、その理は非理ひりですね。というのは理外の理の、最初の理と後の理が違うんです。今理外の理という最初の理は理じゃないんです。後の理が本当なんです。理というのは道理であり真理です。真理というのは理外の「理」の理ではないんです。ですから理外の「理」というのは真理じゃない。偽理ぎりですね。後の理の方が本当に効果的、実質的ですね。そうしてみると、今までの理屈とか道理とかいうのは、それは嘘だった。贋物だった。ですから、私の言う事は真理なんですが、真理でない偽理の方が一般的になっている為に真理が可笑しく取れる事がありますね。だからよくありますが、最初メシヤ教の説を聞くと余りに突飛とっぴなんで、正面まともに信じられない様な奇想天外なので喫驚びっくりする。とよく書いてありますがね。それは本当いうと、私などが世間で言う様な理屈を聞くと、奇想天外と思うんです。全然なっていないので、あんな事をしたら、とんでもない事になる。例えてみれば、結核新薬のハイドラジットなんか大したものと思って、世界中で大騒ぎしているんですが――それについて一つ書いたんですがね。

(御論文「結核半減記念祝いに就て」

 それから、今日はすべてが間違い切っているわけですね。それを治すのが我々の仕事なんだから、大変な仕事には違いないですね。

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