真理

第十二篇「自観説話集」

学問のズレ(自観叢書第十二篇 自観説話集 昭和25年1月30日)

新発見なるものはそれまでの既成学理の型には当嵌らないのが当然で、当嵌らないだけ其価値がある訳である。一言にして言えば型破りでありそれが大きければ大きい程、価値が大きいのである。故に真理と思ったものもいつか葬り去られるという事は、それ以上の真理が生れたからで、斯くして止りなき文化の進展がある
第十二篇「自観説話集」

真理の具現(自観叢書第十二篇 自観説話集 昭和25年1月30日)

宗教の本来の目的は真理の具現であり、真理とは自然の姿そのものを指す。しかし、人間は日常の生活の困難によって真理を見失っている。真理に則ったら、社会は歓喜と幸福に満ち、病気や悪政、犯罪は存在しない。人間は神のように昇華するか、そうでなければ堕落する自由を持っていて、それは真理である。この真理の発現と具現化が宗教の使命であり、私はその教示と実践に尽力している。
第十二篇「自観説話集」

真理と非真理(自観叢書第十二篇 自観説話集 昭和25年1月30日)

偽理と真理は、宗教にも哲学にも、科学にも芸術教育にもある。何事についても偽理は数年、数十年、数百年にして崩壊するが、真理は永久不変である。
栄光

相応の理とその他の事 (栄光181号 昭和27年11月5日)

およそ真理とは、分り易くいえば相応の理であって、相応の理とは一切万事合理的で、釣合がとれ、何等破綻のない事をいうのである。従って人間生活とすれば円満で自然順応をモットーとすべきである。
阿呆文学

真理は簡単だ 阿呆文学(二)(栄光87号 昭和二十六年一月十七日)

難しく考えるから難しいんで、易しく考えれば何でもないんだよ。だからそのつもりで簡単に考えると、いとも簡単に判るんだ。
光明世界

『阿呆文学』 枝葉末節文化  其一 (光明世界創刊号 昭和十年二月四日)

複雑多岐に渉れば渉る程、真理と言う奴、影も形も見えなくなるんで、御座るから不思議で御座る
教えの光

真 理 『教えの光』 (1.宗教、科学、哲学、芸術の問題)昭和二十六年五月二十日

があって善の活動を妨げたり苦しめたりすることによって善の力を強め、その進歩を促進せしめたのである。以上は大乗的な説き方であって、ある程度の覚りを開いた人に説くのは差し支えないが、小乗的な人にはその真意は解し難く、誤解を招く懼(おそ)れがある