第二篇『無肥料栽培法』 無肥料栽培 『自観叢書二 昭和24年7月1日) 私は斯う思うのである。それは日本人中真の野菜の味を知っている者は幾人あるであろうか、恐らく滅多にないといっても差支えあるまい。勿論農作物は化学肥料と糞尿肥料を施さぬものはあるまいからである。之等の肥料を吸収する野菜は、天与の味わいは逃げてしまうのである。それに引換え土自体の栄養を吸収させるようにすれば、野菜それ自体の自然の味わいを発揮するから実に美味である。 2020.11.07 2024.01.31 第二篇『無肥料栽培法』
第二篇『無肥料栽培法』 自観叢書第二篇 『無肥料栽培法』 「序文」(自観叢書二 昭和二十四年七月一日) 私によって提唱された無肥料栽培の理論ほど、読む者をして其あまりに異説に唖然とし、到底信じられないといふのが一般の観方である。事ほど左様に、農作物ばかりではない、人間自体が肥料中毒に罹ってしまってゐるのである。 2020.11.06 2020.11.13 第二篇『無肥料栽培法』