御教え集14号 昭和二十七年九月二十四日 秋季大祭 (日蓮宗が今非常に活躍している訳、米国は星の国、日を生む意味)

  現在一寸不思議に思われるのは、新宗教が色々出来ましたが、何んと言つても盛んなのは大本教系統――之はメシヤ教と生長の家です。それから近頃三五教と言うのが出来て、之も中々やつてます。あとは日蓮宗の一派の活動は大したものです。立正交成会なんかも中々盛んなものです。日蓮宗の中の特に霊友会から分れたのが、みんな盛んなのです。此間立正交成会で、江の島に龍口寺というお寺がありますが、龍の口と書いた――龍口寺に記念参拝に行きましたが、今年は日蓮宗の開教七百年祭です。で、大変な参拝者ですが、立正交成会が此間信者が三万二千人行つたのです。龍口寺が始つて以来初めてだとか言つてます。バスが五十何台とかだそうです。何しろ日蓮宗の一派というのが大変な活躍をしている。之が大変な意味がある。今日蓮宗の一派で活躍している主なものを書いて来たのです。

  日蓮宗、法華宗、中山妙宗、本化妙宗連盟、本門仏立宗、顕本法華宗、国柱会、霊友会教団、思親会、立正交成会、久遠妙宗、大日本獅子吼会、仏子道場、霊山会、妙智会、仏所護念会、本門法華宗、立正観光協会、唱和本宗、浄風会、本門経王宗、孝道教団、観音閣教団、立正安国会、其他。

  主なもの丈で斯うなのですが、未だ色々ある様ですが、何故斯んなに日蓮宗が活躍しているかと言いますと、斯ういう訳なのです。法華経二十八品の内二十五番目が観音普門品ですが、大体日蓮宗というのは、私の著書に書いてある通り、つまり法華と言つて、法の華(ハナ)を咲かせて実(ミ)を生(ナ)らせるという為に生まれたものなのです。そこで言わば観音を生む為です。ですから斯ういう事も言えるのです。釈迦、阿彌陀というのは観音さんに対して親になるわけです。父と母によつて、つまり観音という子を生むのです。そうしてミロクの世というのは一名実相世界です。「実」というのは、実という字です。ですから今迄は観音さんという実が生れる迄は、仮の娑婆と言つて仮だつたのです。そこでつまりお釈迦さんの時代に観音さんを生んだのですが、之は仏教的だつたのです。処が今度は最後の現界に世界的に観音さんが生まれなければならない。それには法の華――法華経を大いに弘めて、パッと華を咲かせなければならないという事で、今パッと華が咲いている形なのです。ですから軈(ヤガ)て――之は此処丈でしか言えませんが――散るのです。それから観音さんが生まれる。そういう形をとりますから見て居れば分ります。そうすると仏界に生まれるのですから、先ずメシヤ教は之から――仏界と言えば、日本ですから――大いに日本中に発展するというわけです。で、もう一つは日蓮宗というのは仏教の内で――仏教は全部月の教えだつたのです。寂光の浄土というのは月です。南無阿彌陀仏というのも月です。それが今から七百年前に日蓮上人が生まれたという事は、初めて仏界に日が生まれたわけです。ですから其時に霊界の極く奥の方では黎明になつたわけです。で、メシヤ教は昼間の世界を作る、或いは昼の文化を造るということで、メシヤ教が初めて昼間の宗教です。処が仏教の方でも、日蓮宗が初めて日が出たのですから、つまりあれは昼の仏教です。で、仏教全体としては、夜の宗教ですから月の教えですが、その月の内の日が出たのです。日蓮宗が今非常に活躍しているというのはそういう意味からも言えるのです。

  それに就いてもう一つ面白いのは、之は昨日の新聞に出てました。読売か朝日か毎日に出てました。新聞に良く書いてありましたが、英国が非常に衰えて来たのです。英国が財政からあらゆる点に於て喫驚する程衰えて来たのです。むしろ日本よりか悪い様です。ですから英国を何んとかしなければならない。他の世界の各国迄非常に影響すると書いてありましたが、之は当り前なのです。何となれば英国は何時も言う通り月ですから、月が段々西の海に沈むからして月の光というものは無くなつて、そこで英国がそういう風になるに従つて米国が世界的に非常に目立つて来たという事は、月が蔭に隠れると、夜の世界では星しか見えません。そこで今度は星の世界になるわけです。今米国が世界に覇をなしているのはそういう訳です。今度は日が出て来ると、日本文化がどうしても世界的になる。そこで「星」という字は「日を生む」と書くのです。で、米国が日本を援助して――之は徳川末期からそうですが、兎に角日本を援助して、世界に出したのが米国ですから、今度も又米国が日本を大いに援助して段々昔の一等国の様に復活する様に米国がしてます。日本も最近は段々良くなつて来つゝありますが、そういう大きな意味なのです。ですから、どうしても昼間の世界になるというそういう形が世界的に――静かに見ればちやんと良く分るのです。では、今日は之位にして置きましよう。大勢だから浄霊も少し時間をかけてやります。

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