頭の浄化
《お伺い》S.G(28才)昭和二十年に一家全部入信、大光明如来様を御奉斎させて頂いております。長男T(1才)は十一月四日頃から頭の浄化を頂き、三日間程高熱が続き、その後も下がらず、度々吐き気を催しますが吐きません。耳を掻き、毒血が出ると、いくらか大人しくなります。食欲は御座いません。右は祖霊の戒告で御座いましょうか。または普通の頭の御浄化で御座いましょうか。
《御垂示》これは、普通の頭の浄化ですね。頭に毒血がありますから、ですから吐き気もその為ですよ。頭を良く浄霊してあげれば――これは力が入るんだな。こう言うのは、力を抜けば、どんどん良くなるんですがね。それから、ここ(頸部)をやってやる。ここに熱があると、前頭部に熱がある。そうすると吐き気を催す。食事は入るんですか。
《お伺い》少し入ります。
《御垂示》お乳ですね。
《お伺い》摺り粉で御座います。
《御垂示》何でも良いですからね.
《お伺い》母乳を摂らず、熱は少なくなっております。ややこしい家庭で御座いまして。
《御垂示》しかし、この状態では、頭に毒があるんですよ。だから、何でもないんですがね。どんどん治る訳だがね。もう一息です。力を抜いてやって御覧なさい。
神狂い
《お伺い》私の父(61才)は十七年前のある夜、就寝中急に危篤状態となり、医師が来ても診察させず、霊憑り状態となり、食塩水のみで一週間程過ごし、その後は平常になりましたが、翌年五十日程同様の霊憑りとなりました。その後六年程異状はありませんでしたが、昭和十六年頃より高野山にお参りして弘法大師のお姿を頂いて来てより、二十一日間家におり、弘法大師が出入りするのが良く判る。この二十一日間に病気治しやお経の読み方を良く教えられた、と申します。その後病人を大勢集めて、良く治しました。また紛失物を当て、次第に熱中し、弘法大師、不動明王、千手観音様の御像をお祀りする様になりました。三、四年前より私共も父も、このお道に入信致しましたが、お守様は外しております。二十四年十二月頃またもや霊憑りとなり、大声で説教をし暴れましたが、毎月二十一日にお祀りする事にして収まりました。また本年十一月、三十八度余の熱が数日続き、熱が下がりますと憑霊致し、苦しんで怒ったり暴れますので、私が謝りますと、「俺が勝った」と言って喜び、静まります。また、家族を集めて説教をし、恐れ多い事で御座いますが、御屏風観音様を焼いてしまいました。最近は弘法様より、不動様を拝み、弘法様の上に不動様がおられると申し、不動様(大日大照不動明王)を拝めと言います。現在、私も家族もお守り様を外して集会所にお預け致してあります。また、父に対しては家中充分に心遣いして大事に致しておりますが、今後如何致しましたら、よろしゅう御座いましょうか。
《御垂示》お守り様をはずしております――これはしょうがない。それじゃ、入信したんじゃない。形だけの入信です。第一番にお守りを掛ける事ですね。それでなければ御守護頂けない。こう言う事があると言う事は、家中の人にも罪がある。こう言う事があると、苦しみますからね。苦しむと言うのは、罪穢れがあるからですね。それを減らさなければならない。減らす為には、お守りをかけなければならない。それが第一番です。そうして、光明如来様をお祀りしてありますね。
《お伺い》未だで御座います。
《御垂示》じゃ駄目です。未だ信仰に入ってないですね。光明如来様をお祀りし、お守りを掛けなければ、救われっこないですよ。とにかく、それが根本ですよ。そうして、良くお願いするんですね。光明如来様をお祀りして、祝詞を奏げますね。善言讃詞とか――あれが、そこの一家を浄めるんですからね。これは、俗に神狂いと言ってね。宗教で狂いになるんですね。昔、神狂いと言ってね。それで、色んなでたらめなんです。無論霊ですがね。こう言う霊は、人間の霊と動物霊と両方です。それで人間の方は、元光明如来様の熱心な信者かで、それに霊が憑つて、霊が色んな――からかったり、いたずらするんです。これも、そこの家の霊界が浄まって来ると、萎縮するんです。それには、今言った様にしなければならない。それが根本です。
稲荷の処置
《お伺い》K.S(40才)妻も入信。家がバラックの為、御神体が御奉斎できず、千手観音様をお迎えしております。二カ月前、先代より祀っている稲荷を、善言讃詞をお奏げしただけで、川に流しました。その後長男T(7才)が午後になると、熱が出て食欲が少なくなり、教会に通って全快。今度は私がプレーナーで、左手小指を切断、直ぐ教会にかけつけ、血も止まり痛みも楽にして頂きました。右の浄化と稲荷との関係が御座いましょうか。後で御神書を拝読致し、稲荷の処置法が間違っている様で、気にかかっております。光明如来様をお迎え致したいと念じておりますが、それ迄稲荷は如何致しましたらよろしゅう御座いましょうか。
《御垂示》面白い名前だな。これは間違ってますね。これは稲荷さんにやられたんですよ。怒ってね。だから、私は良く教えてあるんですがね。これは稲荷に対しては、良く教えてやると良い――教師の人がね。光明如来様をお祀りして、一年経ってから処置する。そうでないと、ただ善言讃詞をお奏げしただけで、おまけに光明如来様をお掛けしてないで処分すると、怒って仇しますよ。狐の方が理由があるからね。神様は理由があれば許されるんですよ。こう言うのは、一年以上お祀りして、光明如来様のお光で、狐が改心するんですね。それでお礼を言って、元にお帰り願いたいと言うんで、狐は帰るんですよ。
処が、狐と言っても――稲荷と言っても、今言ったのは、豊川稲荷とか伏見稲荷とか言うところから、御神体を貰ってやるやり方ですがね。中には野狐ですね。それから日蓮宗の行者が狐を祀れと言ってやったのがある。日蓮宗の眷族の狐です。これも割合処置し易いんです。野狐を、祀れ々々と言って祀るが、これはちょっと難しいんです。難しいと言っても、結局はできますが、三年位ですね。光明如来様をお祀りして三年位経ってからだと、ちゃんとできますが、あんまり早くすると、中には執着の強い奴は、何やかやと難しいです。一番難しいのは祖霊ですよ。祖霊が稲荷になって守護していますからね。それは処分できません。それは、古くから――祖先代々祀ってあるのは、祖霊が狐になって、そこを守護しているんだから、処置できない。これは庭にですね。部屋の中は面白くないが、しかるべき所なら、部屋の中でも良いが、なるべく庭が良い。これは代々お祀りする。しかし、その人一代信者になってやっていると、狐が人間に生まれ変わって来るから、その稲荷は、その人一代で良い訳ですね。良く光明如来様にお願いするんです。稲荷様が、今度人間に生まれ変わる様に、と言ってね。それで承知すると良いですね。今度、そう言う事を書きましょう。『地上天国』にかね。だから、簡単にやると仇しますよ。だから、しょうがないから、狐にお詫びするんですね。やっぱり、稲荷様を簡単に、もう一ぺん祀ってやった方が良いですね。祀ってやって、よくお詫びして、それから一、二年経って処分する。こうやった方が良いですね。