【体験談Mr.Right】№14 弱視のご婦人の原因は水神様?

 今回は、私が還暦を機に退職して、ある会を立ち上げてしばらくしてからのことです。立ち上げた会のことについては、いずれ詳しくお伝えしたいと思っています。
 私は、発会に当たって、宣言文をご縁のある方々に100通余り郵送させていただきましたが、巡り巡って大阪の知人(Tさん)から突然連絡がありました。その女性は、高校時代の同級生のお姉さんです。住んでいた町は違いましたが、支部が一緒だったために、私が小学生のころから知っていた憧れの先輩方の一人でした。私の宣言文を、親戚から伝え聞いたということで、連絡してくれました。とても有難い一報でした。

 Tさんは、詳しく話を聞かせてほしいということで、ご参拝に来聖したおりに会うことにしました。その当時、会の本部として借りていた別荘(深山荘)に案内して、いろいろと話しました。

 その後、私のことをある人に話したようで、その人が興味を示して是非会ってみたいということになり、ご参拝日の前日に会うことにしました。宿泊先のホテルでお会いしましたが、そのご婦人は、とても凛とした人で、怖さすら感じました。Tさんとそのご婦人と一晩深山荘に泊っていただいて、深夜まで語り合い、翌日のご参拝当日に、箱根まで送らせていただきました。そのご婦人のことを仮にYさんとしておきましょう。

 そのあと数か月して、Tさんから連絡があって、Yさん他5~6人で訪問したいとのことでした。急いで、布団の用意とか、さまざまな準備をして受け入れ態勢を整えました。

 そして当日、一行を迎えた私は、一緒にご参拝して、集団浄霊をさせていただきました。そのとき、長旅で疲れて舟をこいでいる人もいましたが、Nさんという女性のかすかな霊動に気づきました。

 夕食の時に、Nさんの霊動のことについて話しましたが、Yさんは、「Nさんはそんな霊動するなんて一度もなかった。」と言いました。私は、「確かに激しい霊動ではないので、普通は気づかないかも知れません。ただ、私に霊感がある訳ではないので、違うかも知れませんが、恐らくヘビだと思います。Nさんが弱視で足元しか見えないのも、ヘビの霊に起因していると思います。ヘビは視力が弱いと言われています。きっと、Nさんの実家に何かがあると思いますので、帰ったら、実家の家の周りを回ってみて下さい。一回で気づかなかったら、二、三回家の周囲を回ってみてください。きっと何かに気づくことがあると思います。」と言いました。一行の誰もが、私の発言に疑問を持っていたようですが、Yさんが、しばらく考えを巡らせてから「分かりました。」といってくれたので、その後は、楽しい夕餉となりました。

 翌朝、朝食の時に、Yさんが、「夕べずっと考えていて、もしかしたら、あの場所かも知れないという思い当たるところがあるので、帰ったら早速行ってみます。」ということを言いました。私も、是非そうしてみて下さいと言いましたが、翌々日に早速電話がきました。

 Yさんは、「一応、家の周りを回って、見当をつけたところに行ったら、ザザッという音がしました。ヘビかと思ってビックリしましたが、ヘビはいなくてホースがありました。そこに、Nさんの兄嫁さんが来て、『何をしているの』ということなので、訳を話すと、そこには以前『水神さん』をお祀りしていた。」ということでした。

 霊感の無い私は、「当たって良かった。」と思いました。Yさんに対して「その場所で、月に一回、一年ぐらい継続して祝詞を奏上して、水神様のご供養をしていただけますか。」とお願いしました。霊動なんかしたことのないご婦人のかすかな動きに気づき、しかもそれがヘビであるといって、実家のまわりを確認してみてくださいと言ったことが、ドンピシャ当たったわけですから、分かりましたと快く承知してくれました。但し、私の言ったことは、全て直感的なものです。何一つ確信があって言ったことではありませんでした。

 それからは、Yさんとの繋がりがより強くなり、大阪のTさんと一緒に自宅を訪問したりもしました。その際は、近くにある一の宮参拝も一緒にさせて頂いたりもしました。また、大分まで足を延ばして、幣立神宮の参拝もさせていたがきました。私が会を立ち上げてから、一番充実した時期だったように思います。

 そうしている内に、一年という約束の期限を迎えました。Nさんは、訳があって、自宅を出てYさん宅で生活していましたが、Nさんの息子さんは女性を好きになれない方だったようです。私は、そのことを知りませんでしたが、息子さんに彼女ができたという話を聞きました。

 私と大阪のTさんがYさん宅を訪問した際に、そのことが話題となりましたが、私は、「水神様が喜んでくださったのですね。息子さんの女性嫌いも、水神様が恨んで、子孫を残さないようにしていたんだと思います。水神様が懇ろな供養をしていただいたことによって、感謝してその呪縛を解いてくださったのでしょう。本当に良かったですね。」というような話をしました。皆さんも、そのことに同意するような感じで会話が弾みました。しかしその後、更に驚くような知らせがありました。Nさんの息子さんに子供が授かったということです。

 今回の事例は、集団浄霊をした際に、私がNさんのかすかな霊動に気づいたことから始まっていますが、私は、気づかされたのだと思っています。そのことも、私は霊感があるとは思っていませんから、きっと夕食の時のお酒が言わせたのではないかと思っている次第です。しらふでは、すこぶる内向的な性格の私です。それにしても、霊動の原因がヘビだということも、自分が言っておきながら、自分がビックリしていました。これも言わされたのだと思います。兎にも角にも、Nさんの弱視は継続しているようですが、息子さんの環境の大きな変化は、大変なご守護だったと思います。

 今回、学ぶべき点は、龍神様にしてもお稲荷様にしても、お祀りしていた霊がキチンと納得のいく供養を受けていたかという問題が上げられます。Nさんの実家でも、お寺さんを呼んでキチンと供養したということでしたが、問題は、その供養をする人の霊的な資格、つまり霊格というか霊籍がどれほど高いかによって、霊の反応も変わってくるのではないかと思っています。

現実社会でも、一営業マンが訪問するのと、社長が訪問するのとでは、相手先の対応も変わってくると思います。ただ、霊的なことについては、ほとんどの人は分かりません。だからこそ、救世主・明主様が定めた救いの機関としての救世教の専従者には、霊的な救済力を身に着けるべく、日夜努力することが求められているのではないかと思っています。また、信者さんにおいても、人格を高め、浄霊力の強い人になることが大切だと思います。いずれにしても、奇蹟が許されるような人に成りたいものです。

 ただ、この事例には、信じられない落ちがありました。私は、「月に一回、一年ぐらい継続して祝詞を奏上して、水神さまのご供養をしていただけますか。」とお願いして、Yさんは「分かりました。」と快く応じてくれました。しかし、Yさん方は、一年間継続してくれていませんでした。何回されたのか、つまり何か月されたのかは、私の記憶には定かではありませんが、そのことを後から聞いた私は、何か残念な気持ちになりました。私が、一年間と言ったのは、Nさんに憑いている霊が、相当に古い霊だと感じたからでした。というよりも、その時も電話で話しながら、私自身が感じたから話したのではなく、話した後に、何故あんなことを言ったのかを考えて、きっと古い霊に違いないと感じて言葉が先に出てしまったのだと思った次第です。それも、きっと言わされたのだと思います。

 後日談として、Yさん方のメンバーとはその後疎遠になりましたが、Nさんの弱視は変化なくご守護いただけていないということでした。息子さんにはご守護をいただきましたが、Nさんにはご守護いただけていない現実を、どのように受け止めればいいのか。もし、一年間継続していれば、更なる超奇蹟の事例となっていたかもしれません。その意味では、大変な奇蹟の事例でもあり、とても残念な事例でもあったという事例でした。

   by Mr.Right

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