大光明世界の建設 三位一体(病貧争絶無の世界を造る観音運動とは何? 昭和十年九月十五日)

 此意味は、今日迄、真実が明かされていなかった。之は、時期未だ尚早だからで、実は観音運動の目標たる、大光明世界の実現を言ったのである。先ず、判り易く説いてみよう。

 東洋と西洋と、日本との、融和結合が、世界的三位一体であり、猶太(ユダヤ)文化が生んだ西洋精神とバラモンから生れた東洋精神と、天孫人種から生れた大和魂との結合が、思想的三位一体であり釈迦と阿弥陀と、観音との三会(さんえ)が、仏的三位一体であり、基督教と回々(フイフイ)教と仏教との融和が、宗教的三位一体であり日本国内に於ける、神仏耶の合一が、日本の宗教的三位一体である。然し乍ら、其三位一体の中心となるべき、権威と力を有する国、それが、取不直(とりもなおさず) 、我日本である。言い換えれば、東洋の父と西洋の母から生れた子が、即ち日本である。全世界が一大家族となって⦿(ス) の本即ち、日の本によって統一さるる。それが三位一体である。その三位一体が、実現してからの世界が、永遠の平和楽土であり、大光明世界なので、斯事は、天地創成の紀より、神定せられて居たのである。

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