【体験談Mr.Right】№26 観音様の夢と不思議な神山参拝

 今回は、私の中では超不思議な夢の話です。それは、平成28年12月23日のことでした。この日は、救世主と成るべき使命をもって、この世に誕生した明主様の135回目の誕生日に当たります。この頃の私は、連続的に不思議体験をしていました。

夢の中に、突然として大きな光が現れました。その光は、十階建てのビル位の高さがあったと思っています。とにかくものすごく大きな光で、余りに眩い光のためにその姿はハッキリとしませんでしたが、光の中に微かに確認できる姿から、観音様であることは理解できました。

 その時の声は、今までに聞いたことのない威厳に満ちたもので、ゆっくりとした口調で話しかけてきました。「今、お前が使っている杖は、私が、お前に渡るようにしたものだ。その杖は、魔除けの杖だから、足が良くなっても大切にしなさい。大昔に、モーゼが持っていたアロンの杖も、私が授けたものだ。あれは破邪の杖だ。」と言われました。そして、ゆっくり後方へ消えかかる光に向かって、「あのー」という一言を発しましたが、その後の言葉は出てきませんでした。心の中で思ったことは、「魔除けの杖より、破邪の杖の方が格好いいので、そっちが欲しい。」というものでした。

 そのような私の想いを遮るように、「お前は、ツルだ。」と言われました。その声に対しても、「私は、○○ですから、ツルに違いありません。」という想いを抱きましたが、その想いも遮るようにして、続けざまに「これからは、名前を日の光に変えなさい。」と言って、光が段々と小さくなって、遠くへ消えて行ってしまいました。その直後、「ツルちゃん」という声がしたので振り返ると、閻魔大王の名で呼ばれていたS氏が現れて、「霊界では、全ての話が付いているから、心置きなくやりなさい。」と言われました。

 ハッとして目を覚まし、携帯電話で時刻を確認したら、「00:01」でした。その後は、眠れずにいろいろ考えさせられました。私は、宗教家としては失格かも知れませんが、モーゼが持っていた杖が、アロンの杖だということさえ知りませんでした。知らないことを、夢の中で突然に教えられたということは、初めての経験でした。当然ながら、「お前は、ツルだ。」という言葉の意味も分かりませんでした。それらのことは、ネットで検索して理解したとは言うものの、この不思議な夢の意味は何だろうかと考えました。

 まず初めに、観音様は杖のことを言いました。杖はそれを持つ人のシンボルに過ぎないと思います。私が頂戴した杖は、S氏が晩年使用していたものであり、一般に市販されているごく普通の杖です。私は、30歳の時に痛風の発作が起きてから、杖をついて御用する時もあって、S氏が亡くなってから、奥様が私に譲ってくれたものでした。多分、モーゼの時代でも、誰もがごく普通の杖を使っていたに違いありません。しかし、モーゼの杖は、数々の奇蹟を現すことができた特別の杖でした。

 また、魔除けの杖と、破邪の杖との違いについても、恐らく、モーゼの時代は、「破邪の杖」が必要だったのでしょう。そして、私が生きている今の時代は夜昼転換が進み、何かしらの使命を果たす人に対して、魔を除ける力を授けるという意味ではないかと思いました。でも、今もって、「魔除けの杖」よりも「破邪の杖」の方が、言葉の響きも含めて恰好いいと思っています。

(「鬼滅の刃」のせいでしょうか?)

 次のキーワードは、「お前は、ツルだ。」の言葉でした。モーゼが民族のリーダーとなるためには、神の証が必要でした。その証を現したのが、兄アロンの杖に巻き付いた蔓であったと思います。つまり、神のご意思を現したのが蔓であり、私にその役目をせよという意味であると理解しました。しかし、理解はしたものの、そんな重要な使命を果たせる訳はないという思いが、正直なところ今もあります。それでも、神様からぶっつけられたご用であれば、もがきながらでも果たさなければいけないという思いで、日々を過ごしています。

 また、「名前を日の光に変えなさい。」という言葉ですが、私の戸籍上の名前は昭です。日の光とは、昭から晃に変更せよという意味だと思ったのですが、それがどういう意味を持つのかは分かっていません。ただ言えることは、小学校時代のランドセルに、父親の字で「○○晃」と書いてあったことを思い出しました。半世紀以上も前に、この夢のことを予感し、あるいは晩年には、この字を使用するようにというメッセージを込めて、父親が書いたとは思われません。父親の謎の行動と、観音様の言葉の意味は、一生分からないも知れませんが、通称として、今はこの晃の字を使うことにしています。

 そして、「00:01」という時刻です。明主様の誕生日である12月23日は冬至の翌日であり「陰極まって陽に転ずる日」です。要するに、今日を境として、昼の世界に向かって新たな一歩を踏み出せという、その時を知らせてくれたものではないかと思いました。この日から、私の専従人生がリセットされて、新たな時が刻まれて行くという証だと思いました。夢の内容も驚きでしたが、時間を確認して、その驚きは何倍にもなって私の魂に刻まれました。

 この年の暮れに起きたさまざまな不思議な出来事は、優柔不断な私の背中を強く押すことになりました。私は、定年前に退職しようと、漠然とした思いを抱いていました。この漠然とした思いとは、実は思わされているのであって、それを決心させるために、不思議な出来事や夢知らせなどを通じて、神界及び霊界から働きかけていたのではないかと思っている次第です。その意味では、今回お伝えした夢は、私にとっては超一級の夢であったと思っています。

 そして私は、平成29年(2017年)8月、還暦を機に退職をしました。最後の話は、令和元年(2019年)4月16日に、S氏の奥様と二人で大阪の知人宅を訪問させていただいた時に、富山県に住む霊能者T氏が、私とS夫人に神事(審神者)を行い、不思議な霊言を伝えてくれましたが、その続きの話です。神事が終わってから、私たち5人は遅い昼食を食べに出かけました。そこでもT氏は不思議なことを言っていました。例えば、八咫烏やたがらすの話とか、裏天皇の話とか、海外で行ってきた神事の話とかですが、面食らうような話ばかりで、私としてはついていけない感じでした。

 そんな中で、明主様のお言葉である「神山は、世界の霊的中心である。」という話をしたら、T氏は、「分かりました。明日早速その神山に参拝したいので、是非案内をお願いしたい。」ということでした。翌日の朝に、私とS夫人が知人と霊能者のT氏およびT氏の信奉者のSaさんを熱海駅に迎えて、神山を拝する駒ヶ岳に行くことになりました。

 翌日、予定通りに到着した3人を乗せて、箱根園の駒ヶ岳ロープウェイ乗り場に向かいました。ロープウェイで昇る中、山頂付近が霧に覆われていることが気がかりでなりませんでした。案の定、駒ヶ岳山頂は晴れていましたが、そこから拝する神山は霧に覆われて、世界の霊的中心の山容を見ることができませんでした。

 それでも彼らは、粛々と神事の準備を進めて、平らな地面にシートを敷いて神事を始めました。同じロープウェイに乗車していた観光客は先へと進んで、見渡せばそこには私たち5人しかいません。ところが、神事が始まった途端に、霧が見る見るうちに晴れて、神山がその山容をハッキリと現したのでした。何という自然界の不思議さであろうかと思いました。

 そして、神事が終わってその霊能者が言うには、「この神山には、永い間、宇宙龍がしずめられていたが、いま解放された。それをお祝いするために、富山から九頭龍が飛んで来た。この宇宙龍と九頭龍は、これからあなたの御神業をお守りすると申していた。」と告げたのでした。何という不思議な神事ではないかと思いました。私も、同席していた人も、予想していなかったお告げに、驚きを隠せませんでした。

 その後、任意団体の本部としていた貸別荘の深山荘(神山荘に因んで名付けた)に案内しましたが、そこでも神事が行われ、「この館には、大弥勒様が鎮まっている。今後、あなたの元には大勢の人が集まる。あなたは、・・・あなたの生宮に鎮座しているヤーベを拝め。つまりあなた自身を拝め。」と言われました。

 同行していた女性のSaさんは、掛けてあったさまざまな額を丹念に眺めた後に、明主様直筆の「光」の文字(昔のお守り)に手をかざし、もの凄い光を感じると言っていました。また、お茶休憩をしていた時に、「この人は、岡田さんから離れることができない人ですよ。」と霊能者T氏に話していました。T氏もSaさんも、初対面の私に対して、重要なメッセージを届けてくれたと思っています。この方々とは、その後お会いする機会に恵まれていませんが、私の使命を更に強く自覚させてくれた不思議な出来事でした。

 今まで、龍神については、御教えや先輩方の話からそれなりに知っていましたが、宇宙龍という名前には、正直に言って驚きました。私としては、初めて聞いた龍神名です。この宇宙龍とは、どのような龍神様なのか。私は、相当に古い時代の龍神様で、龍神様の大元の龍神様ではないかと思っています。いづれにしても、理解を超えた神事でした。

 宇宙龍や九頭龍といい、大彌勒といい、今まで余り意識したこともない神様が、何故私の身辺でご守護して、力を貸してくれるのか、想像の範囲を超えるような出来事でした。でも、私には資金もなければ、立場もなく、協賛して力を貸してくれる人もいないという状況の中で、どのようにしてその使命を果たさせていただけばいいのか分かりません。

 その後の私は、貸別荘を離れて自宅に戻り、低賃金の仕事をしながら、孤独な御神業に耐えているところです。でも、このホームページを通して、数々の体験記を発表できたことは、私の心魂に更なるエネルギーを注入してくれました。心から感謝しています。

 さて、今回で私の出番は終了です。今まで、Mr.Rightの体験記をお読みいただいた方々には、心から感謝申し上げます。また、何かしらの参考になったら光栄です。Mr.Rightとは、Rightは右という意味ですが、Mr.が付くと英語的には「完璧な男性」という意味があるらしいのです。私は、勿論自分を完璧だとは微塵も思っていません。ただ、明主様が言われるような「完全な人間」を目指していますが、なかなか思うようにはいきません。その反省も踏まえて、そうなりたいとの思いで、Mr.Rightをペンネームにして体験記を投稿させていただきました。

 最後に、私の正体を明かすことも考えましたが、このままMr.Rightとして幕を閉じることの方が良いのかなと思って、このまま静かに去ることにしました。次の不思議な体験があるまで、さようならです。

皆さまが、つつがなく穏やかで幸せな日々を送られますことを、心から願っています。

合掌

by Mr.Right

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