岡田茂吉 『阿呆文学』 空々寂々 (東方の光六号 昭和十年六月) | 岡田茂吉を学ぶ

『阿呆文学』 空々寂々 (東方の光六号 昭和十年六月)

 此間或人が此阿呆に向って斯ういう質問をしたのじゃげな、夫(それ)は其(その)人に或先生が例えば人間の肉体は此通り実在はしているようだが、真実は空なものであると言われたが、それは真理であろうか? と乃(そこ)で阿呆答えて曰く

宜(よろ)しいそれなら今度其先生に遭いなすった時、いきなり横ッ面を張り飛ばしなさい。若し怒ったら先生の仰有(おっしゃ)る通り信じまして先生の肉体は実在しない空でありますから、空を打ったんであります、と言ってやりなさいと言ってやった処其場に居た二、 三の人達と共に大笑いしたので御座る。

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