雷火恐怖症 (世界救世教奇跡集 昭和二十八年九月十日)

 左の御蔭話の人は、雷恐怖症であるのは勿論だが、この原因は何かというと、この人は前の世雷火で死んだその時の恐怖が霊に染みついていて、霊界生活が短かかったのでまだ除り切れないまま生まれて来たのである。それが為霊にその曇りが滲み着いているのを、浄霊によってその曇りが除れたから治ったのである。これによってみて も、先天性疾患の原因はよく分るであろう。

三十年間の雷恐怖症から救わる
『栄光』169号、昭和27(1952)年8月13日発行
『世界救世教奇蹟集』昭和28(1953)年9月10日発行

   愛媛県
      明輪中教会 岩宮秀信(57)


 私は三十年前頃から雷が怖くなり、年々恐怖の度を増し、近頃は極度の恐怖症となり、我ながら年甲斐もないとあきれておりました。それも普通の恐怖症とは違い、夏分等曇天の日は、気分が悪くなり、ラジオがガリガリと言い出しますともう胸がハタハタとし出し、その一つ一つに寿命がけずられるような思いで早速蚊帳を吊って蒲団にもぐり込むというような状態でございました。殊にぐっすりと死人の様に眠っている時でも南の山蔭でかすかにゴロゴロと雷が鳴りますと、その最初のゴロから眼を覚してしまうような状態で、今日はどうもありそうだとの予感のする時は絶対に一歩も外出出来ないような有様で困っておりました。入信後間もない七月十日に支部の花田先生が御布教にお見えになるとのお知らせに、生憎当日は雨模様でございまして普通なら絶対外出禁止というところでございますが、どうした風の吹き廻しかふとお迎えに行きたくなり、三里の道を雨具を持ってお迎えに出掛けました。帰って聞いて見ますと私が出てからは相当な大きな雷が鳴ったとの事で、全く先生をお迎えに行ったばかりに嫌な音も聞かずに済んだと喜んでおりました。その日は終日降り続き夜明け方ふと雷鳴に目を覚しましたが、不思議な事に何ともなく「ああ雷が鳴っているなあ」というような感じしか致しません。全く吾ながら不思議で家内の方は一時間も前から物凄い雷鳴のため眠られず目を覚してしまったとかいう事で床の中に起きておりました。全く有難い事でございましてあれ程の雷気違いも明主様の御神徳によりピタリと治ってしまいました。この余りにもはっきりした御神徳に益々神様の偉大なる御霊徳を覚らせて戴き、早速御神体、御屏風観音様を御奉斎させて戴き、一人でも多く悩める人をお救いさせて戴き、御手伝いをさせて戴きたいと念願しております。この上とも御守護賜わりますよう伏してお願い申し上げますと共に、厚く厚く御礼申し上げます。
 明主様有難うございました。 

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