【御教え】ここにある鉱石は見ましたか。これは鉱山の知識がない者が見ると、本当に判りませんが、少しでも鉱山の知識がある人が見ると、驚くべきものなんです。これは、神岡鉱山の技師が、日本一という折紙をつけたんですからね。おそらくこんな鉱石というものは、今までに日本に無かっただろうと思いますね。今までに一番良いのは、上野の科学博物館にあるんですがね。あそこのも私は以前たびたび行って見ましたが、これ程の物ではありません。もっとずっと悪いです。ここの山の鉱石は、今まで日本中の鉱山に関係した学校などの標本になっているんです。ところが、その時出した物よりも、これもう一層良いんですから、大変なものです。これは、亜鉛と鉛と銅と、その三種が混じっている。いずれメシヤ教も大いに経綸――色んな金のいる事をしなければならない。今現に、地上天国なんていうのは、金が非常にいる様な事をやっているんですからね。いずれはもっと大規模に、段々東洋から世界という様な事に発展しなければならないですね。そうすると金がどのくらいいるか分からないです。そこで神様が、こういう山をちゃんと用意してあったんですね。で、これを今すぐに売っても、相当金になりますけれども、これで――売ると割合に安いんです。三種の――亜鉛、鉛、銅と別けて売ると、非常に割が良いんです。それですから急がないで、今そういったものを別ける選鉱機械を注文して、据えつける事になっている。まあ――来月あたり据えつける事になりますから、それを運転させると、ちゃんと分離して、また品位が上るんです。品位が上ると言いますと、この石なんか、銅は8％位ですが、それがその機械にかけると20％にも30％にもなるんです。そうすると、仮りに売るのが、銅100％ものとして、一トン35万円位になるんです。そこで3分の1の30％としても10万円になるんです。だから鉛、亜鉛が――大抵この石で、両方で6、70％位ありますから、それを分離するとみんな正確に売れる訳です。で、これだけで売ると誤魔化されても判らない。それはつまらないんで、沢山売るとすると、どうしても選鉱機械がなければならないんです。
前にも言う通り、神様は、金がいるだけはちゃんとどこからか集まって来る。箱根の美術館も、建築から総ての設備から、3000万円かかりますね。昨年秋の形勢では、とてもそんな金は集りそうもないと思ったんですが、それを発表すると、信者さんがそれぞれ一生懸命に誠を捧げた為に予定通りたちまち集まる。今までもそういう事は色々ありましたが、実に――神様はその時に応じて、経綸の進め方によって、自由自在にやってくれるんです。だからこう言う山が手に入る。まあ、いずれは非常に金が入るだろうと思いますが、やはりそういう様な経綸が始まるんですよ。お祭りの時にも話した通り、これからも色々な計画がありますが、そう言う事もドンドンやる様になると思います。そうして、やる様になる時分には、山から金が出ると、こういう事になる。これについては霊的の事も神様の方で色々あるんですが、いずれ時期が来たら話します。
もう一つは私の鉱山学は今までの鉱山の学理とよほど違うんです。それで、私は鉱山についても今までの鉱山学とは違う行り方をやっている。ですから、こういう物が出て来るんですがね。今までの鉱山学だと、なかなか容易に山というのは出るものじゃないです。簡単にお話すると、今までの鉱山学では、鉱物というものは、どうしてできるかと言うと、地の下から鉱液といって、つまり鉱物になる液体が噴いていると言うんです。すると、地球の地殻ですね。地殻は岩石ですから、岩石の亀裂に鉱液が噴出して、そこに埋まって、それが鉱物になるという、そういう学説なんです。ところが、私のほうはそうではない。大体地殻と言うのは、昔は――最初は泥だったんですからね。よく泥海時代と言う――天理教なんかで言っている、あれがそうです。それが硬化作用ですね。段々泥海が土になる。それが硬化して石になるんです。石が硬化すると金を胚胎するんですね。で、金属にも硬い柔らかいがあって、鉛は極く柔らかいんですね。それが硬化すると亜鉛ですね。ピカピカ光ってますね。結晶するんです。亜鉛が硬化すると銅が発生する。こういう事になっている。私の説でいくと、山の方も実に合っていくんですよ。浄霊と自然栽培――あれと同じような理屈ですよ。鉱物は硬化してできるんですからね。一番面白いのは、熱海の晴々台ですが――晴々台に限らないが、土を掘ると大きな岩石は土が硬化したとすぐに分かるんですが、山のまわりに小石があるんですが、あれはいつ誰が投げ込んだか分からないんですよ。川にある小石ですからね。あれが、土から出て来るんですよ。これは硬化作用だけでも分からないですね。いつの時代か、降ってきたものとしか思えない。又、鉱山の噴火で、熔岩やそういう物が降ったのは、箱根の神仙郷の岩石ですね。あれは熔岩で、その時岩石を破砕して――あれは爆裂山と言うんです。つまり地下の岩石が破裂して、岩石を飛ばしたんです。だから、そういう様に現われているんです。ところが熱海の丸い小石ですね。それは土が硬化して、土の小さい固まりができるんです。それが段々育っていくんです。育っていくというのは中々神秘なものです。というのは、段々硬化し、そこに固まっていくんです。層ができるんです。これは、学問でもまだ分かってないですね。晴々台に行って、そう思って見れば分かるんです。これでは、鉱山の講義みたいになったが――その私の学説を覚えて、これから鉱山をやると、発見が容易にできるわけですね。まあその位にしておきましょう。