《お伺い》言霊返しと言う事につきまして御伺い申し上げます。
《御垂示》あなたの苗字は「アライ」の言霊返しは「ア」です。「イワヲ」の言霊返しも「ア」です。アイウエオの行ですね。「アライ」もアイウエオの行だし、それから一番下の言葉ですね。つまり、私のは「オカダ」だから、やっぱり「ア」になる。「モキチ」と言うのは、「チ」はマミムメモで、「モキチ」は「ミ」になる。「オカダモキチ」は「アミ」になる。それを、もっとすると「イ」になる。「アライイワヲ」は「オ」だね。下が「オ」だからね。「イワヲ」の「イ」が「オ」になるんだね。
《お伺い》ローマ字で書きますと、良く分かりますが。
《御垂示》いや、普通の字で分かります。仮名で分かります。「キハラ」ですね。「キハラ」は「カ」ですね「ラ」がア行ですからね。ア行に「キ」をつけると「カ」になる。「ヨシヒコ」はオ行だね。「ヨ」だね。「キヨ」になる。カ行だね。一字にすれば、「キヨ」は「コ」だからね。
《お伺い》元、大本教の友清先生の本を見ましたが。
《御垂示》あれは、言霊を知らないですよ。出雲の方にいるでしょう。神道の教派を作っている。右翼の団体か何かで、にらまれていた。ヒゲを生やしてますが、ヒゲを生やしているので、碌な奴はない。あれは、一種の装飾の様な、驚かしの様なので――偉ければ、こんな事をして立派に見せなくても良いが、それだけ偉くないから、形によって偉く見せ様と言うんです。
書こうと思っているが、どうも神様から許されない。と言うのは訳があるんです。言霊が分かると神秘が分かるんです。土地でも名前でも、神秘が分かるんです。すると具合が悪い事がある。言霊学としては、本居宣長ですね。二千年か三千年前には、言霊と言うのはあったそうだね。それがしばらく絶えちゃったので、本居宣長が復活したんですね。だから、中興の祖としてある。そのあとは長島静史と言って、静岡県のです。その弟子が大本教の王仁三郎先生だ。私がその弟子になる。弟子だけれども、私は独特なものを自分で編出した。それを自分は実用に使っている。
《お伺い》平田篤胤は。
《御垂示》平田篤胤はあまり言霊はやらなかった。霊の研究ですね。浅野式の方ですね。