政治

信仰雑話

主義というもの (信仰雑話 昭和二十四年一月二十五日)

此の意味に於て人類社会永遠の平和と栄えを望むとすれば、今日迄の主義と異なる処の−−それは世界的、人類愛的のものでなくてはならないと思う。近来米国に於て唱道され始めた世界国家や、MRA運動等は右の如き意味のもので、吾等と同一目的たる地上天国出現を目標としての運動と見るのである。
出版別御教え

悪の追放 (栄光百七十三号 昭和二十七年九月十日)

何故なれば薬は全部毒であるからで、毒を服んで身体が健康 になるなどは、石が流れて木の葉が沈むである。つまり薬という毒で、一時病気を圧 え苦痛を緩和させるだけの事で、其結果薬毒が病気を作り、年中鼬鼠(イタチ)ゴッコを し乍ら、人間は段々弱まって了うのである。
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御講話 昭和10(1935)年8月21日

観音様の信仰は、徹頭徹尾現当利益を主としている。どんな偉い人でも、死んでからの御利益がありがたい。現世では不幸だと言って、それをありがたがっている人はない。もし、現当利益の欲しくない人に金をやったとすれば、涙流して喜ぶでしょう。
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再び汚職の母体 (栄光二百五十一号 昭和二十九年三月十日)

この題の下に前号に色々かいたが、まだ言い足りない点があるので、再びかいてみようと思うのである。というのは目下ジャーナリストがこの問題に対する批判として、各新聞に出ているのを見ると、尤もらしい理屈はかいているが、その実平平凡々、何等新味はなく

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汚職の母体 (栄光二百五十号 昭和二十九年三月三日)

汚職の急所とは何であるかというと有神思想であって、実は汚職問題と雖もその発生の母体は有神思想とは反対の無神思想であるから始末が悪いのである。言うまでもなく無神思想とは、ズルイ事をしても人の眼にさえ触れなければ済むとする怪しからん考え方であって、然も人智の進む程それが益々巧妙になると共に、出世の第一条件とさえ思われている今日である。