*神様に御任せ 御垂示録3号昭和26年10月5日⑬

《お伺い》
 教導所で家が転々として変わると言うのは、浄まりが足らないので御座いましょうか。

《御垂示》
 結構じゃないですか。大いに変わった方が良い。変えなくちゃいけない、と言うなら、それで良い。大体、本部だって随分変わりますよ。之からも変わる。

《お伺い》一部の人は、あんまり曇りがあるから落ちつけないのだ、と言うのが御座いますが。

《御垂示》そうですよ。曇りを取る為に変わるんです。大体、曇りがない人なんて、いないです。

《お伺い》信仰するその人にで御座いましょうか。

《御垂示》信仰する人も、信仰しない人も、先生も、その家も、皆んな曇りがある。

《お伺い》やっぱり良くないと、世間で評判されるので御座いますが。

《御垂示》構いません。神様がそうされるんですからね。

 新聞も、最初『光』それから『救世』それから『栄光』と、こんなに題名が変わるのなんか他にありませんよ。神様がされるんだから、しょうがない。それは、こう言う訳です。今迄の宗教と全然違うと言う事は、今迄のは夜の世界だから長くやっていたが、今度は千年位かかっていたのを、私は十年位でやろうと思っている。神様がやられるんですが――と言った方が良い。

《お伺い》変わらずに続けてやった方が良いでしょうか。

《御垂示》神様にお任せすると良い。と言うのは、変わった方が良くいく「心配しなくて良い」と言う好条件の場合は変わっても良い。神様にお任せすると言うのは、そう言う意味なんです。私なんかも、よくそう言う事がある。何かに支(つか)えて、こちらに来た方が良いと言う場合があると、これは神様が――と、こっちに行っちゃう。そう言う場合に、馬鹿にゆっくりしている様で、馬鹿に早い。

 今、鉱山をやってますが、非常に良い鉱山を買った。三月程前に、一つの石を持って来て、こう言うのが売物に――と言うので、よし買え。と言うので、明くる日あたり調べに行って、きっと出るに違いないと言うので、直ぐ買っちゃったがね。そこが、段々進んで行って、もう少し経つと本当になります。早い時は馬鹿に早いです。箱根の神山荘を買う時、持ち主が藤山愛一郎ですね。値段を聞いたら直ぐ知らせろ、と言って、十六万円ですかね。それで直ぐやれと言った。そう言うのも神様がやっているんですね。神様がやっているから、人間の考えで、どうこう――と定めたりするが、それはいけない。それを、千変万化、自由無碍(じゆうむげ)と言うんですね。神様が、こうしろと言う事は、随分案外な事や、夢にも思わない事がありますからね。それで良いんです。

 それから、良い考えが浮かんで来ない時は、決してやってはいけない。時期が来ないからね。その代わり良い考えが出たら、神様がしろと言うんだから、やると良い。そこのところは、ちょっと言うに言われない面白いところですね。だから、ゆっくりする様な、非常に急ぐ様な、ちょっと――普通の世間的のやり方と、非常に違います。私などは、非常に仕事が早いですね。用はいくらでもありますが、そうかと言って、少しもせかせかしないですね。随分ゆっくりしている事もありますからね。だから、自分なら自分、中教会なら中教会で、予定の様にいかなかったり、思う様にいかなかったりする時は、決して悲観しないで、時期の関係で、神様の考えだからね。そうかと言うと、どんどん発展する。この分では、どんなになるだろうと思っていると、ぱっと止まる。それで良いんです。それで、一年前、二年前に較べるとウンと発展している。それでも、発展しないと言うのは、横道に入っている。軌道に乗っていない。神様にお願いして、それに気がつくと良い。暇な時に――こう言う時は本を読めと言う事に違いないと、御神書を読むんです。これは何んとも言えないところですね。

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