（お伺い） 御神書『文明の創造』の「宗教篇」中に伊弉諾尊様の子供に五柱の神様があり、長男が伊都能売大神、長女が天照大神云々と御座いました。そして2600年前の事だと御教示頂きましたが、人類が地球上に生息する様になったのは幾万年も昔の事と思います。伊都能売大神様の父神伊弉諾尊は人類発生の祖では御座いませんでしょうか。年代の点で解らないところが御座いますが、御垂示御願い申し上げます。
〔御 垂 示〕
これはとんでもない間違いです。人類発生と言うのは、先ず――そうですね――百万年位前ですね。百万年以上ですね。私は神様から、以前に神憑りで、五十万年前から知らされた。その時には相当人間だったんですからね。少なく共人間の形をしていたんですね。伊弉諾、伊弉冊と言うのは、極く僅か前ですよ。それを歴史に書いてありますからね。大体、天照大神だって、極く僅か――二三千年前ですからね。ですから、神代史や何かに色々あるのは、みんな近代です。そう思っていれば良いです。神道の方でいきますと、天御中主尊が最初で、高皇産霊に神皇産霊とある。豊国主尊、伊弉諾、伊弉冊となったんですが、日本では約三千年位前ですね。極く近代ですね。そう思えば、何でもなく分かるんですよ。それ迄の歴史と言うのは、どうせ想像もつかない程長くかかっている。漸く人間らしくなったのが、大体エジプトですね。あの時代ですね――人類の文化の最初と言うのわね。だから、大体五、六千年前からですね。その前は、文字はなく、半獣生活ですね。私が神憑りで教えられたのは、五十万年前から七千年前迄ですね。それでパッと終っちゃったが、七千年後が、大体歴史で推定出来るものですね。五十万年前を、いずれ私が書きますが、それは、殆んど獣と人間の間位のものでしょうね。皆んな穴居ですからね。地に穴を掘っていて――始終獣に襲われるので、獣との闘いですね。そう言う生活をしていた。
今の神様の事は御伺い事項と違います。病気の事だけですね。私もうっかり答弁しちゃったが――これは特別面会の時聞くべきものですね。
＊人類発生 御教え集３号 昭和二十六年十月一日③
