《お伺い》『地上天国』第二十九号の「教えの光」に、応神天皇の事が出ておりましたが、どう言う事で御座いましょうか。
《御垂示》解答はそれで良いじゃないですか。
《お伺い》前に応神天皇が明主様の御前世と。
《御垂示》関係があります。
《お伺い》邪魔するのがおかしいと言うので御座いますが。
《御垂示》そんな事がありますよ。私だって、生まれてから、今の様ではなかった。無神論のカチカチだった。金が儲かったから、共産主義を助け様と思って、共産主義のシンパ(同情者)あれをやろうと思った。だから、神様なんか信仰しているのは癪に障ってね。ああ馬鹿な奴がと思っていたけれど、私は悪い事はしなかった。良い事はしたかった。良い事をするのが本当だと思っただけで、神と言う事は――神なんかあるものかと思っていた。
だから、反対者と言うのは、解ると割合良いんですよ。強い反対者は強く解って来る。どっちでも良いと言うのは、一番困るんです。反対なら反対するのは、一つの信念を持っているんだからね。相手が間違っているから反対すると言う、その意志の強さですね。それが、くるっと変われば良いんですからね。反対も賛成もしない、どっちつかずの奴が一番困るんです。そう言うのに限って、信仰しろと言うと、信仰は結構ですね、結構ですねと言う。
《お伺い》何でも素直にと言うのが。
《御垂示》それもあります。要するに、世渡りの修業が積んだ人がそうです。それから、そんなに立派な信仰があり得べきものではない。どうせ、気の弱い者が掴まるものだと思っているからね。