名前・・・”令”の字
《御垂示》 Mさんは名前が非常に悪いのでね。あれでは絶対いけない。
《お伺い》 奥さんの名前も。
《御垂示》 後家名前だからね。命令の令は五画です。息子の正の字も五画でしょう。全然駄目です。之はどうしても、生き別れ、死に別れです。令(零)と言うのは、数でないと言う字でしょう。百子で、一ぺんに百も数が出来た。
鉱山
《御垂示》 山ですが、こう言う塊りがぱっぱっとある。つながってはいないが・・・つながったら大変です。この山の選鉱は手選鉱で良いんです。ポケットの脈になっているのでね。水上のは至る所にある。山中何処を掘ってもあるんです。非常に大きな鉛ですね。大したものです。一トン20万円かね。80%位ですからね。18,9万、20万でしょうね。100トンにして1800万円です。山で100トン位は直ぐです。
之から経営していくのに何億かかるか分らないから、神様はそれだけの金が入る様に、ちゃんとされるんですがね。
《お伺い》 「今、金山の方は如何でしょうか」
《御垂示》 金山はあんまりね。でも良いのは良いですよ。金山は難かしいからね。脈が切れるんでね。北海道の鴻ノ舞なんかも切れて、一人の鉱夫か何かが、最初の中は何十年やっても駄目なんで、失望して自殺しようと思って欄干から飛び下り様とした時、腹を打って倒れ、自分は未だ死なないと言うので、その時・・・その二、三日前に北海道の札幌精鉱所と言うのがあるが、そこに見本を持って行って、預けて帰る処を、専務取締が窓からのぞいて見ると、一人の男が情ない様な恰好で帰っていく。「あれは」と言うと「今鉱石の分析に来たんです」と言うので「それでは、可哀相だから、してやろう」と言うので、分析したのが大変なものです。家に帰ったらその知らせが来ている。そこで権利を売ったんです。その時六十万円でね。そして自分が世話になった人に十万円お礼して、自分は五十万持って隠居した。それから住友で買ってやって見たが、最初良かったが駄目になって、飛んでもない失敗をした。十年掘り続けても駄目だったが、もう一年だけ言う通りにして呉れと、一年延期した。
そして十一年目にあてて、それが大変なものです。それから住友家は大変なものだった。終戦前迄は日本一だった。九州の鯛生と競争した事があったが、鯛生が負けたですね。金山と言うのは、そう言うもので難かしい。銅鉱と言うのは脈が平行している。何本も平行している。それを、こう(貫く)ぶっつければ、みんな当っちゃう。足尾銅山がそうです。十何本あって、その中六本が良いんです。ああ言う処は製錬所が大仕掛になっている。それで、釜石の製錬所・・・あれも鉱石が足りなくて弱っている。又岩手県宮古の太郎とか、茨城県の日立みたいなやり方ですが。
《お伺い》 煙突が高いのは、農作物が駄目になるのでと言うのですが。
《御垂示》 そうですね。硫酸を使うので日本一だったがね。
今日は骨董の話と鉱山の話だったが、関係はあるからね。

