岡田茂吉 痔『岡田先生療病術講義録』下巻(四)昭和11(1936)年7月 | 岡田茂吉を学ぶ

痔『岡田先生療病術講義録』下巻(四)昭和11(1936)年7月

 痔には、種々の症状があります。痔瘻、痔核、脱肛、痔出血等であります。

 痔瘻


 症状としては、肛門の内部又は深部に膿汁の為に瘻穴が一個ないし数個作られ、その穴から絶えず排膿されるのです。

 無痛と有痛とありますが、有痛の方が悪性で非常な激痛のもあります。又悪性は糜爛して瘻穴の所在さえ判らぬ位であります。

 原因は、脊髄〔椎〕カリエスの膿が下降して、肛門から排泄されるのであります。

 痔瘻が治癒すると、肺結核になり易いというのは、右の排膿が閉塞される為、排泄口を肝臓に求めるからであります。

 本療法によれば確実順調に全治するものであって、軽症は一、二週間――重症は二、三ケ月とみればいいのであります。

 痔 核

 この病気は、内痔核と外痔核とあって、内痔核は肛門内部へ発生した一種の肉腫であり、外痔核は外部へ露出したそれであります。

 多少の痛みを伴うもので、慢性的のものであります。原因は一種の弱性膿結であります。

 本療法によれば、相当の時日を要しますが順調に全治するのであります。

 軽症二、三週間、重症一、二ケ月を要します。

 痔出血

 この病気は、一名裂痔ともいい、肛門内部の皮膚が亀裂して出血するので、排便時相当な痛みがあるのであります。

 原因は、浄化作用による毒血が下降して肛門付近に滞溜し、排泄されるのであるから非常にいいのであって毒血が出るだけ出れば、自然に治癒されるのであります。

 本療法によれば一層速かに全治するので、軽症一週間、重症二週間位であります。

 脱 肛

 この病気は、肛門の贅肉(ぜいにく)が外部へ露出するので、軽症は指頭で圧すれば還元しますが、重症は容易に還元しないので、非常に不快を感ずるのであります。この贅肉は、空気に触れると膨脹性があります。

 原因は、排便時間の長いのと、便秘に因る息み等であります。従って、治療せんとするには、原因である排便時間を短縮する事で、少くとも一回五分以内にしなければなりません。

 又水分を出来るだけ多く摂って便秘を防ぐのがいいのであります。この二つを気永に実行すれば一、二年位で大体治癒するのであります。

 なお本療法を行えば、治療の期間を何十分の一に短縮するのであります。

 痔の病としては、右の外にも種々ありますが、大同小異だから略します。

 いかなる種類も、いかなる悪性の痔疾も、本療法によれば百パーセントの治癒率であります。
       (昭和十一年七月)

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