春季大祭御教え *鉱山は硬化作用(御教え集8号 昭和27年3月27日②)

 そんな事を色々言うとかねは大変かかりますよ。ところが之は、信者さんは屹度きっと心配するだろうと思いますがね。これは、心配御無用で良いんです。中々――それに、金に苦しむとか、心配すると地獄ですからね。やっぱり、天国を造る宗教が、地獄の苦しみをしては逆ですから、神様はそんな気の利かない事はしないから大丈夫です。と言うのは、大抵知っているでしょうが、鉱山の方が旨くいったんです。素晴しい脈をぶち当てたんです。之も不思議なんですね。私が去年一遍水上みなかみ温泉のある水上に行ったところが、あそこに――温泉に行ったんじゃない――山を見に行ったんです。その時、昔見付けた所で、二、三寸幅のしみったれな――まあ鉱石は良いんですが――細いですからね。之から下に行くと広い所があると言うんで、下をやらせ様と思った処が、昔――二、三十年前に掘った事があるんです。何人かやって、全部そこで失敗し身上しんじょうをつぶしたと言う話が村人の間にあるんです。それで、下に十間許り行くと、五尺の六尺の、五六と言って――之は立派な坑道です。それで掘ったところが駄目なんで、力尽きてめちゃったんです。で、私の見当では、そこをもう一息寄ればぶつからなければならないと言うので、やらせたんです。四、五尺行くとパッと当ったんです。こつと言うものの、一つの神秘性があるんですね。その当時にもう四、五尺掘ったら、大変な事になったんです。そこで力尽きたんです。神様は旨くね。見本の石は一尺ない位ですね。五、六寸で、殆んど金属許りでね。何しろ七貫八百匁ですからね。何んと言ってもかね許りですからね。鉛と亜鉛と銅ですね。普通鉱石と言うのは、鉱石の間にかねがあるものです。良い物でそうなんです。処がこっちは、かねの間に石があるんです。この間、神岡かみおか鉱山と言うのがありますが、あれは日本一の鉛、亜鉛の山ですからね。そこの技師に見せた処が、日本一だと折紙つけましたがね。私なんかも、見た事もないし、想像もつかない石で――余り良いんでね。四月一日からここの所に飾りますからね。今度来れば見られますがね。それは大した物です。之は鉱山の知識のある人が見たら吃驚びっくりしますよ。

 ところが、そう言う素晴しい所をぶち当てて――まだ大して深く掘りませんが、段々深く掘ります。それは竪坑たてこうを掘る様に準備してます。量も、私の鑑定では一万トンは大丈夫だと思ってます、処が、直ぐ売ったら金になるかと言うと、金になるけれども、大変損なんです。先に良い様に儲けられちゃうんですね。つまり鉱山会社の方にね。と言うのは、そう言うのはどんなにでも誤魔化せるんです。だから、どうしても分析して、つまり選鉱しませんと非常に損なんです。銅は幾ら、鉛は幾ら、亜鉛は幾らと分離して、その分丈売ると、非常に儲かって、先も面倒臭くないものだから、先も喜んで要求して来る。だから、そう言う選鉱機が必要なんです。それも去年買ってあるんです。まだすっかり組立ててない。少し足りない部分があるので、それを至急注文して、それを据え附けて、運転が出来る様になるのは、どうしても一、二カ月掛るんですね。それ迄鉱石は掘って溜めて置くんですがね。今、銅丈なら直ぐに売れるんです。選鉱しなくても良いんです。下に行けば銅があるんです。こう下に行くのと、他の方で銅の脈があるのがありますから、そこを掘らしてますがね。そうすれば直きに売れるんです。

 ここで一寸話たい事は、鉱山学と私の方はちがうんです。今に私の方になりますが――之はやっぱり医学と同じですよ。鉱山学は幼稚なものです。時間がないからざっと話ますが、鉱山学と言うのは岩に亀裂がありますね。そうすると地から鉱液こうえきと言うのが自然に発生すると言うんです。鉱液と言うのは、鉱物の液体ですね。それが岩の亀裂に入って鉱物になると言う学説なんですね。処が、馬鹿々々しい学説でね。そんな――地から――丸で地に鉱物の製造工場があるみたいです。もっと面白いのは、交替鉱床こうたいこうしょうと言って、鉛の方が何処かに行って、銅の方が地から出て来ると説くのです。そんな馬鹿な事を言っている。だから鉱山の技師が幾ら探鉱たんこうしても、成功する訳がないんです。電気探鉱をやれば良いですがね。電気探鉱はまだ日本では不可能です。石油とか鉄とか言うのは良いですが、銅、鉛と言うのは電気探鉱は駄目です。じゃどう言う訳で鉱物が出来るかと言うと硬化作用です。土が硬化して石になる。石が硬化してかねになる金の内でも、硬いのと軟いのがありますから――鉛なんて言うのは、充分硬化してないのです。亜鉛が硬化して銅が発生して来る。硬化作用と言う事を、鉱物学は知らないんです。ですから仮りに、粘土が硬化した物が鉛になるんです。良く似ているでしょう鉛と粘土はね。それから赤土が硬化した物が、褐鉄鉱かってっこうですね。茶色の鉄鉱です。それから、赤土でもない、粘土でもない、白土がありますが、それが硬化すると銅が発生するんです。その硬化作用と言う事を知らないからね。そこで、圧力の強い程硬化作用が強いので、山の中央の下が硬化作用が強いから――今掘っているんですがね。鉛、亜鉛の山でも――今度竪坑を入れてやってますが、ちゃんと合ってます。私が言う通りやると、ちゃんとなる。だから、鉱山のある所なら成功しますよ。原理は今の浄霊と同じですよ。大変時間が経っちゃったね。もっと話したい事があるが、いずれ段々話します。

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