霊視日記(五) 五三中教会  茨木よし子 『地上天国』49号、昭和28(1953)年6月25日発行


○月○日 信者の家の例祭にお参りいたし、支部長さんより御論文拝読を拝聴していますと、鵞天狗が目をくりくりさせながら聞いている。そこには明主様の尊い御姿も拝されました。何気なく大黒様の方を眺めますと、大黒様がお皿の御馳走を、口づけで召し上っていられるではありませんか。あら、あきれた。こんな御行儀はちょっと変だと思ってよく霊視いたしますと、驚いたことには後に大きな丸い尾がぶらぶら動いている。見破られてあわてふためいている。その恰好はとてもおかしく正体は狸でおる。正体を見せたかと思うと、どこかへさっと逃げてしまった。

○月○日 夕方、浄化中の信者の家の例祭にお参りいたし、御神前にて祝詞を奏上していますと、狐が一匹出て来て、ほえている。
 私がちょっと、まばたきをする間に狐はこの家の光明如来様にすっかり化けてしまいました。うまく化けたなと思ってよく霊視していますと後の方で何か動くものがある。よく見ると又々しっぽを振っている。「この馬鹿者め、明主様は全部御存じだぞ」と想念を送ると、さっと姿を消してしまった。暫くしていますと、この家の光明如来様が神々しくお現われになられました。気が清々しました。
 今度は男の人が男の子を連れて参拝に来られる様が見えて来る。よく見るとその人の後には、しっぽがぷらぶらしている。まる見えである。あいつ等は如何にうまく化けても肝腎なしっぽを丸出しにしている。しっぽは隠せないものと見える。がしかしうっかりしていると化かされてしまう。細心の注意を払わねばならないと思いました。

○月○日 今日は学校が休みなので、支部長さんの兄さんのお見舞に支部長さんと行かせて戴ききした。二人で御浄霊をしていますと、この方の傍にはお爺さんが苦しみもだえていられる姿が目に映りました。随分の浄化だなと思っていますと、本人に激しい咳が始まり出し、苦しそうでした。すると、どこからか男の子がさっと現われてそのお爺さん、の背をさすってあげられる。又次に可愛らしい女の子が出て来て介抱される。次に縦縞の着物を着られた四十前後と思われる女の人もいらっしやる。次にお婆さんが、青地に模様のついた着物を着た男の子を背おって出て来られる。皆それぞれお爺さんの介抱をされている姿が、いつまでもいつまでも霊視出来ました。それから場面が一変して、一匹のあばれ馬が現われる。雨上りの五、六月頃の風景が見えてくる。女の人が白い着物を着た年寄をかばいながら出て来られ、二匹の黒龍が口を大きくあけて戯むれている。傍では袖無しを着た男の子が綱をよじ登って行く、その次を一匹の蛙(手足は人間)が、はい登って行く、それを蛇がおっかけて登るところが見えて来る。大きな鉈を持って出で来る人、馬が汗して荷物を引っぱっているところ、ライオンの様な獣の前を尾長鳥が遊んでいる。秋の野原に狐、狸がいねむりしているところ、次は森の中に川が流れていて、そこには女の人がしきりと身体をこすり洗われている様が見えました。やがて御浄霊は終りました。明主様の御教え下さいますように、原因の無い結果は無いと思いますと、どうしても自分のおかした罪穢は自分で当然払拭しなければならないと思い、一生懸命身魂磨きをしなければならないと痛感いたしました。

○月○日 御神前にお参りしていますと、明主様お出ましになられ、しきりと何か御鑑賞なさっていらっしゃるお姿が拝され、明主様からはお光が皎々とさしてきました。次に美しい着物を召された女神が拝され、両側には男の御家来と思われる神様が、沢山お出ましになられていました.次に仏壇を礼拝していますと、沢山の祖霊様の中で私の知っている方皆が、にっこり笑い挨拶に出て来られる姿が見えて来ました。霊界ではさぞ今日の例祭を待兼ねていられた事でありましょう。家の者に今日の霊視の模様を話し喜び合いました。支部長さんのお話をお聞きしていますと○○寺の先住が出で来られ、手を合せ涙を流していられる様が目に映りました。人の沢山うようよして苦しんでいる中に冠をかむり紫の衣に金欄の袈裟を掛けていらっしゃいました。御神前からは大光明如来様がお出ましになられ、しきりに私達の方に手をさしのべて下さるお姿が暫く拝されました。

○月○日 支部の御神前にて祝詞を奏上するや、明主様さっとお出ましになり、そのお姿を拝したいのか、何万と云うか数え切れない程の龍神が一ぱい御神前に押し寄せて来る光景は凄いものである。野を越え、林を越えてやって来る。この時の明主様のお姿からは目もまぶしい程の強い白光が放射されているのが拝されました。暫くしていますと、遥か向うの山より太陽がさし昇り来る様がいつまでも見えて来ました。

〇月○日 御神前にて夜のお参りをしていますと、長い大きな水引の束を背おいて来る人がある。そこには金、銀、緑の目も覚める様な水引細工のお飾り物が出来上る。その光景をうっとりと見とれていますと明主様の慈愛に満ちたお姿がさっと拝され、下の方ではざっと五、六十人の人達が座して丁寧にお礼をしている様が目に映りました。

一月一日 新玉の年を迎え、本年こそはと張り切った足どりにて、支部に参拝致しますと、大光明如来様お出ましになられ、両側には羽織袴をつけたお方がずらりと並ばれ、初参りを祝福して戴いた様で私は思わずほほ笑んだ。次に羽織袴をつけた立派なお方が御神前にぬかづき、松を一枝持って出て来られ丁寧に御挨拶されている様である。再び大光明如来様お出ましになられ手をかざしてくださいました。そこはとても明るい所にして白い服装のお方で一杯であった。御讃歌(伊都能売の神)を奏上致していますと、祭典の時等に使用される大きな紋のついた提灯を二人のお寺の小僧さんが、棒にてかついで出て来られ、その後を紫色の衣に金欄の袈裟をかけられた僧侶がゆうゆうと歩いて出て来られ、それが見えなくなるや、岩の上にお観音様がお立ちになられるお姿が拝され、その両側には白い服装の大勢の神々様が幾段にも、ずらりとお並びになり、中には弓矢等持っていらっしゃる神様もあり、金のとびも空を舞い目もくらみそうな明るい光明の世界が、しばらく見え続きました。支部長さんに新年の挨拶をすませ学校へ新年の挨拶にまいりをした。
 午後は又お参り致し色々と想念の世界の厳かなるかのお勉強をさせて戴きました。御神前には信者の真心をこめたお供え物が美しくお飾りしてありました。数人の信者さんと共に、私が一番前にて支部長さんに御浄霊をして戴いていますと黒龍が先生の傍から出て来る。大きな口をあけている。一体どこから来るのかとよく霊視しますと、大黒様の前の三方の前の穴の中から出て来る。その穴の前には名前が記してあった。名前に霊が憑伐していたものであろうかと思われました。次に御浄霊が半分程終った頃、一人の老婦人がお参りになられますと、その方の御供の米が三方の上で、火水土の御餅に変り、三方につけてある名前の紙が御神前より遠くから拝礼なさっている老婦人の方に、ひらりひらりとその方の方に引っばられる様に動いていました.暫くして名前の紙は元の様に動かなくなりました。そうこうしていますと、その三方の縁にはその方が御飯を大急ぎで食べていらっしゃるところが恰も写真の様に映って来ました。不思議なこともあるものだと思ってそのことをお話いたしますと、実はお餅がお供えいたしたかったのであるが、暫くの不在にて間に合わなくて残念でしたが、お米をお供えいたしましたと申され、又お昼御飯は大急ぎで食べて御浄霊をお願いいたして来ようと、気をもんで来たのである旨の話を聞き、驚きました。又先程の黒龍はすっと出て来ましたが、私に気づいたのか、あきらめた様な恰好にて後戻りしお供の鯛を一匹くわえたかと思うと見えなくなりました。次は大きなしっぽにてぺんぺんぺんぺん三方のお米をまきちらすものがいる。変だなと思うてよく見ますと、その隣のお供物の名前から出て来ている大きな狐である。これも私に気づいたのか、さっと正体を現わし、私がまばたきする間に、どこかへ行ってしまい、御神前には何もいなくなりました。霊は文字に憑り易いものであることを今日はじめて勉強させていただきました。

〇月〇日 支部長さんが、浄化中の信者の御浄霊をされるのを傍で見ていますと、おやおや確か見たことのある、現世にいられる未信者の親戚の方がその傍でぎろっと見ていられる。その姿が見えなくなるや、大きな黒龍が口をあけ、この方の身体や支部長さんの膝のあたりに、かぶりつきそうな気味の悪い様が霊視出来ました。そっとこのことを支部長さんにお話し致しますと、生霊がついて来ているのであって、随分この道に反対される由聞かされ、可哀想でならなかった。でもこの方は強い信念の持主の様であるからきっと大丈夫御守護を戴かれると思いました。

○月○日 未信者の○○氏支部の例祭に信者の方と一緒に話を聞きにやって来られ、私に是非と御浄霊をこわれるので、頼まれるままに浄霊をしてあげました。色々と質問等され随分賑やかな方であり、随分取越苦労の多い方の様に見受けられました。この方には鳥天狗がいて、鼻高々上持論を話される。傍にはこの方の奥さんらしいお方が、子供を背おって、何か子供に与えていられる姿が見えて来る。鶏等も飼っていられるのか、こうしたものが見えました。色々話をされ、時間の過ぎるのも忘れ話し合いしました。

〇月○日 学校の冬期課外日を利用して、支部長さんのお供をして、S村にまいりました。先日の未信者○○氏が心より待っておられました。その方の家に早速依頼され、支部長さんや、信者の方と一緒に行きました。家に入り奥さんの顔を拝見するや、あら、先日○○氏について支部にお参りなされた方でした。子供は肺炎の様な浄化にして苦しそうな息づかいでした。支部長さんが御浄霊されまして、私がじっと見ていますと、この子供の傍、左側には頭の髪のはげたところのある三才位の女の子で、縞の着物を着て、すがりついている様が見え、その又傍にはふとんの中から右手を出し苦しんでいられる男の方が見えて来る。ふとんの柄は青地に大きな基盤形に筋の入ったものでした。このことをお話しいたしますと、まぎれもなく我が子、我が父であると云っておられました。その夜は子供も大分気分もよくなり、すやすや眠り出しました。色々お話された後失礼致しました。

○月○日 昨夜の奥さん早朝より子供をつれてお参りされました。親も子もにこにこ昨夜の苦しみはどこへやら、元気をとりもどしておしゃべりが出来る位になっていました。間もなく○○氏も参られ、一熱心に話を聞いていられましたが、すっかり納得されてしまい、しまいにはお詫びしてお守様を拝受されました。この時の烏天狗はすっかり萎縮していました。明主様のお光は誠に偉大なお力であることを覚らせて戴きました。御守様を首におかけになるや、何だか肩が痛くなって来だしたとか、身体がだるいとか申され、かんかんに固っていた毒素が、そろそろ溶解し始めたであろう。そんなことを申されていました。明主様の御教えを目前に見せつけられ皆皆有難く感謝で一杯でした。

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