霊視日記(四) 五三中教会  茨木よし子 『地上天国』48号、昭和28(1953)年5月25日発行

○月○日 御神前にて「感謝報恩」の御讃歌をおあげしていますと、静かな美しい湖が見えて来、湖のむこうの山からは太陽が皓々とさし昇って来る。そのあたりは美しい緑の毛氈を敷きつめたように苔が一面生え、まるで箱庭でも見ているようである。そこには恰好のよい松も、点々と生えている。こんな気持のよいところへ、オーバー、トンビ、コート等着用された人々が、長蛇の群をなし、ガードのようなところから出て来て、集い来られるのが目に映りました。場面が変り、次は室内の様子が見えて来る。円形の大きなテーブルには、いろいろな御馳走が美しく、おいしそうに並べてあり、どのテーブルにも、五、六人ずつ坐っていられる。会場はだんだんに規律正しく整理されている。どこからか色々の音楽のメロデーが流れ出て来るような光景である。

○月○日 明主様のお写真を拝していますと、明主様は筆をおとりになり、和歌を一生懸命にお書きあそばされている御様子が拝されました。

○月○日 御神前にて数人の信者さんと、おまいりしていますと、御神前より一間余り離れたところに、海の魚が数限り無く無数にやって来るのが霊視出来、驚いてそのことを申しますと、実はこの信者さんの内には、魚屋さんの奥さんが参拝されていられる由うけたまわり、大笑い致しました。

○月○日 信者さんの家で、阿弥陀如来様(お軸)の御守護をお受けになっておられましたが、本日元の御座にお帰り願うべく用意をされ、おまつりなさいました。天津祝詞を奏上されますと、阿弥陀如来様がさっとお現れになり、御馳走を召しあがられるお姿が拝され、続いておなごりおしいのでありましょうか、涙をお流しになられていられるようでした。御礼を申されますと、さっとお姿が見えなくなりました。

○月○日 御神前にて、祝詞を奏上するや、紅い薔薇の蕾の美しい花が見えて来、美しい目も覚めるような黄金のお家が見えて来ました。善言讃詞を奏上するや、茶色の着物に紋付の羽織を着られた、白髪まじりのお婆さんが、女の子供をだいて、おまいりしていられる姿が見えました。そうこうしていますと、光明如来様がさっとお現れになり、冠をおかむりになられているお姿が拝されました。その前には一生懸命お縋りしているお方がありました。場面が一変して、静かな谷川が現われ、そこには松の木が生えている。その傍に一羽の足を痛めた鶴が、しょんぼりと立っている様が見えました。

○月○日 御仏壇に善言讃詞を奏上するや、御仏前には、巾二糎、長さ十糎位の名札が何十と現われ、名札には名前が朱で書いてあるものと白で書いてあるものとがありました。山の奥の方から、くんずほつれつ組合って出てくる沢山の人がある。丈夫そうな鉄の金棒を持たれた、閻魔さんの家来のような方が、向って右側にいられる。その方の許可を得て垣根を打ちこわされる。やがて沢山の御馳走や、酒櫓のあるところに、とび来たる人々もあり、てんやわんやである。御讃歌「吾」をおあげいたしますと、先程の様はどこえ消えたやら、静かな美しい自然の風景である。沢山のお方のいらっしゃる部屋には、美しい目も覚めるような大輪の赤、黄色の混色と純白の菊の花が、大きな花器に挿してある。段々に整列される様はとても気持がよい。暫くすると、お観音様が、さっとお現れになり、右側のお袖には沢山の人が、お救いを願っておられるお姿が目に映りました。御讃歌中の(もし吾れ生れ……)の時には、その辺一面の人々が誰もかも押しへたばり疲れてぐったりしていられるところが目に映りました。御讃歌をお奏げいたします幸福を感じさせられました。

○月○日 信者の家に例祭におまいり致しますと、御神前は何時もになく変っている。今日は皇太子殿下の立太式をおあげになられた事を晩のラジオは放送していました。祝詞を奏上するや、昭憲皇太后陛下がさっとお出ましになられ、そのお姿がさっと消えるや否や、大きな黒いおおかみが、紅々とした口をあけ、白い歯をむき出しふうふうといきをはいている。気味が悪いなと思っていますと、光明如来様お出ましになられお姿が見えて来ました。薄暗いところや、明るいところから大勢の人々が、集り来られる状が目に映ります。善言讃詞をおあげいたしていますと、朝日が皓々とさしそめて来、立派な五條の橋のようなところが見え、その橋の上を光がさんさんと照り輝いている光景は実にすがすがしい。暫くいたしますと、草原の中には、こおろぎ、バッタ、色とりどりの虫が鳴きすだきおる様子が見えて来、髪の長いお婆さんが黒い着物を着て杖をつきながら出て来られる。次に御讃歌(神人の業)をおあげいたしますと、立派な鎧(赤白黒色)を着た若者で頭上は青々とそってある武士が現われる。そして薄気味の悪いところから、だんだんに変って行き、桜花の咲き乱れる所、青みどり霞たなびく平和を思わせる風景と変って行きました。道の両側には偉人達が居並び真中を二、三人の人が通過される。その一番先にいられるお方は確かに明主様でありました。

○月○日 ○○神社に参拝する。幾日の霊視状況と余り変ってなかったようでした。参拝おわり、神主さんとお話をして帰りました。お話中、神主さんによく似られたお婆さんがお茶碗を持ち食事をされている姿が見えました。(時刻はお昼頃でした)神主さんの背後頭上には、嘴の鋭い鵞〔鳶〕の様な鳥が目をぎょろぎょろと動かし見はりをしている様も見えました。そしてその傍には炬燵にあたり寝ていられるお方も見えました。神主さんがキリスト再臨云々と云う百科辞典を読まれますと、頭を美しくそったお方が二人も涙を拭き坐って前かがみになって聞いていらっしゃる様が見えて来ました。私達が日常何をしていても何を話しても霊界では手にとる如く移写していることを勉強させられ、身の引きしまる思いがいたしました。

○月○日 信者○○○氏が、○○を売りに来られました。その方の後には若々しいおんどりが、とさかを紅く口ばしは黄、羽根は白色、口ばしの下のたれは紅々としています。こうした鶏が目に映りました。

○月○日 昨日の○○○氏が、何だかしょげて支部にいらっしゃいました。「今日は胸が痛くてしょうがないです。御浄霊をお願いいたします」と申して来られました。すると○○○氏の胸には昨日の鶏の足がしっかりと爪をかけているのが見えるのでした。驚いて支部長さんにその事をお話いたしますと支部長さんは○○○氏に「鶏の苦しさを救うには常々御教えのように命を取る時、次の世には人間界に生まれ変って来るように幽世の大神様に御願いしてやり、善言讃詞を奏げて聞かせればよかろう」と話されました。○○○氏は素直にその事をお聞きになり、許しを乞われ御浄霊をおうけになるとたちどころに苦痛は去ったとの事でした。たとえ商売とは申せ、明主様のお教え下さいますように、すべき事はしておかねばならぬと思い恐ろしくなりました。

〇月○日 T家の例祭におまいりいたし御浄化中の○○氏の、御浄霊を支部長さんと二人でしていますと、次から次と霊界が変って行きました。先ず先日いた猫で毛色は白黒まだらにして、首には紅い首わをはめた子猫が、浄化個所に見えだしました。暫くこのようが続きました。次はとぼとぼとしたお爺さんが、草の中から杖にすがり出て来られ、それが浴衣の着物を着ていられる。そして草の穂花を摘んで、土手のようなところで一人淋しく座っていられる姿が見えて来ました。又一変して、大勢の人々が露天にて、くんずほつれつ組合っていられる。皆々浄化のようで苦しみあえいでいられる。中でも裸の赤ん坊が、暗い穴のようなところから出て来て、ちょっと困った恰好である。次は女の人で髪を乱し素裸にされ、着物はギリギリとローラーのようなものに巻き取られてしまう場面を見ると、強いはずであり、よく見馴れている私も、髪の毛のよだつ思いで、ぞっとしました。次は野戦のようなところ、尾花が手まねきをしている原っぱにて、長い刀をさして進軍する兵たちが見えて来る。とても荒々しい光景であった。次は又場面が一変いたし、私も驚き、支部長さんも家の方々も驚かれました事を書き記してみます。この町の○○○寺の住職さんが現れ、素知らぬ顔にて何かたのみに来ていられる様が目に映りました。そこは縁側のような所にて女の人がいらっしゃる。その女の人の膝に泣きついているお稚児姿の子供が、しきりとだだをこねている様が見え出した。次に大勢の人の参集が見え出し、その会場に明主様お出ましになられ、明主様大笑いにわらわれるお姿が拝せられ、明主様のお出ましで、そのあたり一面白い光が放射し、素晴しい光景が拝されました。もったいないやら有難いやら何も云えなくなりました。この霊視の様は○○○寺の住職さんが御本尊をおむかえに稚児達が迎えるとのことで、この信者の宅の子供を稚児に出るように使いの人が奨めに来られたとの事を聞き想念の世界のいかに厳たるものかを手にとる如く勉強させていただきました。間もなく○○氏の御浄霊は終りました。やがて五、六人の信者の方もお集りになられ例祭が始りました。御神前に祝詞を奏上するや美しい髪を垂れ流されたお姫様が御神前におまいりなさり、そのお姫様は、扇子を持っていて開かれ、その前には酒樽が並ぶ随分お目出度の様であった。その傍にはこの姫様に比して随分大きな男のお方が顔は桜色にして威厳ありげな態でいらっしゃる。暫くして明主様さっとお出ましになりお笑い下さると、あたり一面お光が放射いたしてくる様が拝されました。このお婚様はじっと明主様を拝していらっしゃいました。この様が暫く続きました。

○月○日 夜八時頃私の家の例祭をしていただきました。例祭始るやお姫様出ていらっしゃる。続いて神様らしいお方も出ていらっしゃり、高いところにはメシヤ観音様がお出ましになり、大柄なお姫様もまた出て来られました。御神前一面まぶしいようなお光で一ぱいでありました。続いて沢山の人が一生懸命で何かを引きながら出て来られる。大黒様は上の方にてそれ引けそれひけと応援していらっしゃる愉快な様が目に映りました。次はお坊さん道元和尚さんが見えて来る。絵で見るお姿と同じ服装であり、この方達のお住居であろうか、とても立派な幾棟ものお寺の建物が何時までも何時までも見えていた。

○月○日 お道の事につき色々思うようにならないので、色々取越苦労をいたし、申訳なく明主様の御写真にお詫び申していますと明主様は、にっこりお笑い下さる様が拝され、何かお諭し下さっているお姿が拝せました。

〇月○日 御神前にてお参りしていますと、大きな口をあけたお化けのようなものがだんだんと弱って消えてしまいました。そのお化けは歯は人間のようで、からだは黒い毛が一ぱいに生えていました。暫くすると、その場面はどこへやら、かりょうびんがが飛び立ち廻り美しい目も覚めるような光景と移り変ってしまいました。御仏壇のお勤をしていますと、色々様々の景色が目に映り、一人の女の人が泣きすがられていました。観音様は鉄棒のようなものを持っていらっしゃるようでした。御讃歌(世に処して)をおあげしていますと、お光が方方にさんさんとさすと、ばたばたと倒れてしまう方と、一方ではお光を喜び、両手を合わせ、さも嬉しそうにされている人の群も見えて来ました。

○月○日 T村の信者の家の例祭にお参りいたしました。御神前にてお参りをはじめられますと、海上にて波の上に昔の高貴なお方が見えて来る。傍ではこの方のお子様らしい方に何か、色々とお諭しになられているようである。暫くすると美しい昔の御殿のようなお座敷が見えて来る。そして先程の方が先程のお子さんに何か細々と云い聞かせていらっしゃる様が何時までも何時までも見えました。場面が一変して、日の出観音様、本部のお軸が見えて来、その前には明主様のお姿が拝されます。神々しいこのお姿は何時までも何時までも私の霊眼に刻みつけられました。

○月○日 一列に並び御浄霊をお受けいたしていますと、美しい海の風景が見えて来、宝船が浮んでいる。一羽の鶏が海から宝船に拾いあげられる。大黒えびす様にこにこお笑いになっている様が見えました。

○月○日 ○○村に出かける途中もバスにてけわしい峠にさしかかりました。こんな所で事故の無いようにと、明主様にお願いいたし、支部長さんは心の中で祝詞を奏上されていますと、驚きました。バスの真先のところに、宝船の前にいる龍神のようなみどり色で腹は白、目は金色にきらきら輝く龍神がいるではありませんか。そして腹、胴にてこのバスを支えているではありませんか。凄い手を出し周囲に気をくばりながり坂道をぐんぐん上って行きました。坂を下る時も同じく私達が下車するまで、このバスの真先のところにいて守護してくれたようです。この龍神はその後は度々私の乗ります自転車の先や自動車に乗る時には現われて守護してくれるようです。時々この龍神の色が変りかけることも見えます。このように、いかなる時でも何物かにより私達は守護していただいていることを有難く思います。

○月○日 今朝から下痢の浄化をいただき用便に行きますと、便所には美しい黒髪を垂れ流され白い上衣に紅の袴を召された、それはそれは立派な高貴な女神が拝されました。思わずただ今用便をさせていただきますとお礼をいたしました。こんなきたない場所にでもそれぞれ分担なされている神様が守護していてくださるのかと思うと、便所のお掃除も美しくいたさねば申しわけないと思いました。この宗教に入ったらこそ、こうした一般の人には味わう事の出来ない珍妙な事々を体験させていただきます。

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